金森正臣先生のカンボジアの文化・教育・食べ歩き体験記
金森先生のカンボジア日記
タメーヤ
タメーヤ
今朝の新聞にタメーヤが載っていた。ずいぶんローカルな話だが、印象深い思いだった。
タメーヤとは、エジプトの国民食になっているらしい。
私が調査に行ったのは、40年ぐらい前で、第4次中東戦争の10年ぐらい後である。中東戦争後に増大したというネズミの調査に行った。これはナイル川の氾濫が無くなったことに関していると思われる。アスワンハイダムができて、洪水はコントロールできたが、その結果ネズミが増え続け、大きな被害を出していた。
ギザ県(ギザのピラミットのある県)の県庁に挨拶に行った時に、県知事からタメーヤをご馳走になった。今朝の新聞記事では、そら豆を加工したとなっていたが、その当時は大豆の加工品であった。中東戦争で進駐していたアメリカが栄養を考えて、大豆の栽培を奨励したが、食べる習慣のなかったエジプト人に普及は難しく、大豆の加工品として作ったと説明を受けた。大豆をつぶして、固めて揚げたものである。今朝の新聞には、薄いパンに挟んで食べるとなっていたが、多分チャパティーに挟んで食べたのであろう。以前のエジプトは、トウモロコシを主食としていて、引いた粉に小麦粉をつながる程度に混ぜて、チャパティーを焼いていた。トウモロコシは、細かく粉にするとつながるが、当時のエジプトの粉は荒く、そのまま焼くとつながらなくてバラバラになる。農家での食事は、トウモロコシ中心のチャパティーであった。
タメーヤは、日本にもあった爆弾(ゆで卵をひき肉でくるんで揚げたもの)に似ていて、ゆで卵を中にくるんだものもあった。レストランで出るようなものではなく、街角の屋台のようなところで良く売っていた。エジプトでは他に、ピジョン(ハト)料理が印象深く残っている。
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