トウモロコシ食べた

トウモロコシ食べた

 

今年初めてトウモロコシを食べた。隣の碧南市産で、新鮮でおいしかった。子どもの頃、トウモロコシは、時間で畑に戻ると教えられ、時間がたつと味が落ちる。隣の市であるが距離は近く、農協の直産所では朝取りから1―2時間で出る。 

 

トウモロコシは、各国で使用方法がかなり違う。

東アフリカのタンザニアでは、生では食べない。すべて乾燥して保存し、粒にしてから粉にして、熱湯でこねてウガリとして主食になる。房も大きくて立派である。以前の主食はキャッサバであった様であるが、トウモロコシが入ってきてから主食はトウモロコシ粉になった。キャッサバの方が澱粉も上質で粘りが出るが、彼らはトウモロコシが良いと思っている。キャッサバのウガリは、バナナの葉でくるんで蒸し、そのまま1週間ほど置くと発酵して酸味が出る。そうすると1月程度は持つので、サファリ(旅行)をするときには便利な食糧だ。

 

コロンビアでは、トウモロコシは生の房のぶつ切りがスープに入っていた。房の直径は7センチほどもあり、長さは4センチほど切り、2個ぐらいが入っている。スープは、牛の背骨が2個ほど入っていて、大きな土鍋で出てくる。かなりの分量で、一人では食べきれない。レストランの入口には、乞食が2-3人待っていて、食べ終えたスープをもらって、端の机で食べている。食べ終わると骨やトウモロコシの芯をゴミ箱に入れて、流しに運んでいる。一緒に行った政府の高官たちも、それが当たり前のようにしていた。なかなか穏やかな世界で、好感が持てた。当時はゲリラや反政府勢力が 群雄割拠していたが、それを忘れるような穏やかさであった。

 

ペルーのアンデス世界では、原産地だけあって種類が非常に多かった。大粒なものは、一粒が親指の頭ほどもあって(ジャイアントコーン)、乾燥したものが炒って出された。割にもろくて美味しかった。紫のコーンは、ジュースに絞られていた。コロンビアと同じようにスープにも使われていたが、大きさはかなり小さかった。

 

南米からトウモロコシが世界に分散し、人口の増加が起きたと言われているが、かなり効率の良い食料である。

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