車が壊れた 

車が壊れた                    2008.3.21. 金森正臣

 先日久しぶりに、地方の中学校教員養成校に出かけた。朝6時に出発して約40分で車が動かなくなった。プノンペンからベトナムに向かう、国道1号線。日本の援助で最近改修中の道路。埃だらけの真ん中でスタック。降りてみると、右後ろ後輪が外に出ている。すぐ近くに市場が有る小さな村があったので、雇っているドライバーが修理工を呼んでくる。この間我々はあきらめて、近くの食堂で朝飯。カンボジア人の定番、米の麺のクイティウ。

 朝食の間に、修理工が状態をチェック。プノンペンまで行って、部品を買って来ないと修理ができないと言う。約2時間はかかるだろう。そこでいろいろ考えた末、車は運転手に任せて、我々は乗り合いタクシーで、メコンの渡しまで行くことにする。幸いすぐに乗り合いタクシーが拾えて、メコンの渡しへ向かう。渡しまでは1時間ほど。

 タクシーはハイエースクラスのワゴン車で、20人以上乗っている。荷物は屋根の上まであり、乗客も一人は屋根の上。客はおおらかで、隣のお母さんが、大きなおっぱいを出して子どもに授乳している。昔は日本でも普通の光景であったが、いつの間にか西洋風に、人前では授乳をしないのが常識のようになった。ブラジャーなどが普及し、女性がおっぱいを出すのは恥のように思われだしたのはいつのことだろうか。母親は、子どもの欲しいときに授乳するのが良い。西洋の文化にかぶれるのは自由だが、私には何処か馴染めないところが有る。

 渡し場はいつもよりフェリーの数が多かったので、順調に渡れた。その後タクシーを見つけて、目的のプレーベンに10:40分頃到着。最初の授業には間に合わなかったが、午後からは目的を果たした。10年前に比べると、授業に格段の進歩があり、支援が無駄でなかったことを実感できて幸せな気分だった。でも入っている海外青年協力隊員の2人(任期は2年、現在1年目と9月目)には、改善されてきている実感が無く、苦労しているようだった。
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