新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)プロジェクトにおいて、単層CNT融合新材料研究開発機構(TASC)は、組合員であるカネカが中心となって、これまで作製が困難だったナノ炭素材料である高品質多層グラフェンの開発に成功し、大型粒子加速器のビーム形状測定センサー材料として実装されることとなったことを明らかにした。
今回開発した多層グラフェンは従来の金属材料に比べ非常に薄く、ビーム損失が小さい、丈夫で耐久性が高い等の特徴があり、強いビーム測定に最適な材料。
カネカはこの材料を製品化し、今年8月から大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構(KEK)へ販売を開始するが、これは、多層グラフェンの初めての商品化例となるもの。