kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

やはりラリーは短命だったのか

2022-10-09 08:21:57 | 日記
10月相場入りから始まった予想外のラリーは豪中央銀行の利上げが0.5%ではなく
0.25%になったことや英国の年金不安が重なり米国でも引き締めが緩和されるの
ではないかという期待からでした。

しかし先週発表された9月の米雇用統計は労働需給の引き締まりを示し、FRBが積
極的な金融引き締めを続けるとの見方が再び強まりダウ、ナスダック、S&Pとも
7日は大きく下落しました。FRB高官もこれまで同様引き締め継続を示唆するような
発言だったことから緩和に対する希望は再び失望に変わりました。

今週は13日に注目のCPIの発表が控えていますが、よく当たると評判の米クリーブ
ランド連銀の予想によると、エネルギーと食品を除くコアCPIは前年同月比6.6%上昇
と8月(6.3%上昇)から伸びが加速です。やはり11月も0.75%の利上げが続くという
可能性は高いのではないでしょうか。

世界的な景気悪化懸念から70ドル台まで下落していた原油先物はOPECプラスが200万
バーレルの減産で合意したことで急騰し90ドル台に乗せました。ガソリン価格の上昇や
燃料高からの物流費の上昇など多くの分野で上昇圧力が高まりインフレ鎮静化への壁と
なります。

週明けの米国市場が一段と下落するようなことがあれば3連週明けの東京市場も大幅な
下落は避けられません。もともと今回のラリーは売りからの買戻しが主導し一部で短期
的には売られ過ぎのサインの出ていたことで上げ幅が大きくなりました。しかし投資
環境を点検すればV字回復で株価が上昇するような材料は見当たりません。

半導体関連銘柄も反発しましたが、業績悪で売られていたので一旦は悪材料出尽くしの
見方からの上昇であり、値幅整理が仮に終わったのだとしても日柄整理がまだ必要です。
本格的な底入れは順調にいってももう少し時間がかかりそうです。

今週CPIが発表が終わり余程のことがない限り相場の流れが変わらないとすれば今後は
森よりも木を見る相場になりそうです。今月末から始まる決算発表で7~9月の業績の
結果や10~12月期の見通しなどが株価を左右するでしょう。

米国市場ではかつてないくらいの早いペースで利上げが行われ今後景気の急激な悪化も
懸念されます。勿論ドル高もありグローバル企業の業績への警戒感は高まる場面が増え
るでしょう。東京市場も連想売りで決算前にも拘わらず下落する銘柄が続出するかも
しれません。決算を通過した後で株式市場の水準がどの辺に落ち着くのか今は予想も
できません。

次回の更新は12日を予定しています。
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