kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

決算プレイ始まる

2023-07-11 04:20:18 | 日記
10日の日経平均は5日続落となりました。3日に3万3753円の高値をつけてから一気に市場は
調整局面入りしてしまいました。改めて相場の先行きを見極めることの難しさを痛感したこ
の1週間でした。

企業が国内の設備投資を積極化していることが伝わり機械や電機銘柄に資金が向かいました。
しかし既に中国景気の変調はニュースになっていました。国内売り上げよりも海外の売り上
げ比率が高いのは設備投資業界の標準的な姿です。

2022年の急激な円安や中国リスクから製造拠点を国内に戻す動きが強まりました。中国など
海外での設備投資が国内にシフトしているということです。トータルではマイナスになって
しまったというのが安川電機の受注減に繋がったのかもしれません。

そもそも米国の引き締めの影響もあり中国の輸出は減少が避けられなかったようです。外需や
国内の不動産投資も芳しくなく景気敏感株である機械銘柄をこのタイミングで買い上げるのは
無理があったのではないでしょうか。結果的に直近で買い上げられた機械銘柄などの下落は必
然だったのかもしれません。

一方7日良品計画が発表した23年3~5月期の連結決算は純利益が前年同期比2.2倍の113億円で
した。こちらは中国事業が好調だったことを好感しました。株価水準が安値圏で推移していた
こともあり10日の上昇率は凡そ22%と大きくなりました。

市場関係者の間では年後半の株価上昇要因として国内景気と企業業績に注目しているようです。
円安と国内景気回復が企業業績を押し上げるという見立てです。第四半期決算時点で通期業績を
上方修正する企業は多くはないかもしれませんが、進捗状況が良ければ株高要因として市場から
評価されそうです。日経平均が3万4000円或いは5000円を目指すにはやはり業績の裏付けが必要
です。

安川電機と良品計画の決算に対する反応を見る限り市場は株高の答え合わせをしているようで
す。期待先行で上昇した銘柄には決算をキッカケに失望売りが出ることもあります。また好決
算を株価に織り込んでいない銘柄は良品計画のように決算内容次第で大幅高に繋がることもあ
るでしょう。当たり前の話ですが、株価を決めるのは最後決算です。例年よりも波乱にとんだ
決算プレイが直ぐそこまで来ているようです。
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