kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

半導体セクターに迫る雨雲

2023-07-09 08:12:52 | 日記
6月の米雇用統計では非農業部門雇用者数の伸びが市場予想を下回り、過去分も下方修正さ
ました。その一方、平均時給は予想を上回る伸びとなり、7月25〜26日のFOMCでの利上げ
観測は弱まることはありませんでした。市場は今月の利上げで売り止めになるのか次も利上
げがあるのか決めかねる雇用統計の内容だったようです。

今週は12日に6月の米消費者物価指数、13日に米卸売物価指数が発表されます。内容次第で
は株価の振れが大きくなるかもしれません。また米国では13日のデルタ航空から決算シーズ
ンに突入します。対話型AIブームでエヌビディア株が起爆剤となり6月は半導体セクターが
相場を引っ張りました。

一方週末のニュースによるとスマホやPCの需要低迷でメモリー各社の業績は大幅赤字になっ
ているようです。確かにエヌビディアが手掛けるGPTは需要急増で業績は明るいようです。
半導体業界は足元ではメモリーの大不振と画像半導体(GPT)とEV需要からパワー半導体
が活況のようです。需要は二極化しています。半導体の材料や製造装置業界は差し引きどの
程度業績への影響があるのか決算で数字として出てきます。

東京市場でも5月以降アドバンテストやスクリーン製造株は急騰しました。ぞれぞれ2倍と
1.5倍となり半導体セクターの出世株となりました。中堅どころではディスコや東京精密も
上昇も目を引きました。半導体ウエハ大手の信越化学も一昨年の高値を更新しました。
商社とともに3万3000円超えの立役者でした。

これから始まる決算発表で株価の妥当性の答え合わせが始まります。商社セクターや半導体
セクターは今期業績が減益見通しの企業が多いようです。市場が想定している範囲内での減益
で収まるのか、それとも予想以上の落ち込みで売りが殺到するのか蓋を開けてみないと分か
りません。この二つのセクターは業績面から空売りが比較的多かったことで予想外の上昇で
売り方の買戻しが上げに弾みをつけた可能性もあります。

4~6月期の上昇の主役が今度は下げの元凶になることもあるかもしれません。日経平均は一気
に3万円から3万3000円まで駆け上がっただけに反動も大きくなるかもしれません。もともと
半導体セクターは株価が一方通行になり易い傾向があります。半導体設計会社のソシオネクスト
株が大株主の売り出しで一気に崩れたことで先週は半導体セクターに売り圧力が高まりました。
今週半導体セクターの売り圧力が和らぐことがあるのか日経指数の行方も変わってきます。

次回更新は11日を予定しています。

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