kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

自社株買い効果

2014-10-30 08:13:51 | 日記
29日の東京市場はNY市場の17000ドル回復を支えに大幅な上昇でした。日経
平均は半値戻しも窓埋めも達成し15553円(244円高)と予想以上の大幅上昇で
した。改めて先物主導の順張り相場では値動きが大きくなるという東京市場の
特性を感じました。米国景気の堅調さに比べて日欧や新興国の景況は芳しく
有りません。日本株は米国景気を反映する米国株の写真相場が傾向がより強
くなりそうです。

ほぼ全面高だった東京市場で特に値上がり率で私の目を引いたのはオムロン
と野村証券です。オムロンは市場予想を超える決算と自社株買い、野村証券は
過去2番目の高水準の純利益+自社株買いでしょうか。両銘柄の上昇率はそれ
ぞれ5.75%、4.4%と指数を大きく上回るものでした。特に野村証券の自社株買い
はサプライズだったようです。グローバルに活動する金融機関には一層の自己
資本比率の引き上げを国際機関が検討しているとの報道が既にされていました。

日本ではメガバンク3行や野村証券が対象になり新たな資本増強も必要になる
可能性を指摘されていました。自社株買いは増資と真逆の行為ですから自己資
本は減少します。そんな状況での自社株買いは会社側の財務と今後の収益見
通しの自信なのでしょうか。株価は9月に年初来安値を付けその後の戻りも小幅
な状況でしたからこの材料に敏感に反応しました。自社株買いを発表したコメリ
などの上昇も目立ち業績プラス自社株買いは市場の受けも良いようです。

一方最高益から一転減益決算を発表したホンダは年初来安値を更新しました。
これまでの株価の動きをみる限り市場はある程度決算悪は織り込みつつあった
ようですが大幅な円安でも減益という実態悪で改めて売リが出たようです。株価
が新安値を付けたこともありその後は戻りに転じ結局小幅な下げで取引を終わ
りました。小幅なものになる可能性が高そうです。円安を期待して買うならトヨタ
や富士重工に分があり現状で輸出比率が3%程度まで低下したホンダを積極的
に買うだけの理由が見当たりません。当面は他の自動車銘柄よりも上値は期待
しにくいのかもしれません。

さて17日の安値から8営業日で1000円戻した東京市場ですがこのまま上昇が続
くかはNY市場次第です。今回の上昇は米国株高に引きずられた側面が強く米国
株次第では波乱も予想されます。日米市場とも戻りのピッチの速さには注意が
必要だという見方もあります。NY市場も17000ドル回復から一気に高値を目指す
のかそれともいったん小休止するのか月末月初は株価変動が大きくなる傾向が
ありますから今まで以上に慎重なスタンスが必要です。

日経平均は先物主導で上昇していますが、上昇修正した日立金属が続落したり
市場の予想に届かなかった信越化学が大幅に下げたと思えばソニーが業績下
振れは懸念の後退から2000円を回復するといった具合で何を頼りに銘柄選択を
すればよいのか本当に難解な相場です。
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