先週末のダウは終値で初めて4万ドルを突破しました。一方日本株にダウよりも影響の大きな
ナスダック指数は小幅に下落、SOX指数も下げました。シカゴ先物は終値は3万8745円と17日
の日経平均を少し下回りました。ダウの4万ドル大台達成が日本株に与える影響は今はほとんど
みられないようです。
決算発表も終わり材料に欠ける今週ですが、注目は何と言ってもエヌディディアの決算が22日
(日本時間23日)、2024年2〜4月期の決算が発表されます。生成AI相場の主役である同社の堅
調な業績が確認できれば、関連株に買いが波及し、最高値圏にある日米株の相場全体も押し上
げそうだ。というのが現時点での市場の見方です。
エヌディディア株は4月19日に762ドルまで下落しましたが、その後は持ち直し先週末の終値は
924ドルと高値(3月8日の974ドル)まで50ドルまで迫りました。QUICK・ファクトセットがま
とめた24年5〜7月期の市場予想は、売上高が前年同期比2倍の265億ドル(約4兆1200億円、17日
時点)、純利益が同2.2倍の約137億ドルとなっているそうです。
これまで高い市場予想をさらに上回る決算を発表してきた同社への市場の期待は高いようです。
もっとも生成AI関連といったくくりで幅広い半導体関連銘柄が上昇した3月とは違いが出るかも
しれません。決算を通過して戻りが鮮明なレーザーテックやディスコに対して東京エレクは高値
から1割安、アドテストは戻り歩調とはいえ高値から25%下の水準です。信越化学も16%を下回
っています。
エヌディディアの決算が今回も市場予想を越えたとしてもどこまで日本の半導体セクターの追い
風になるかは分かりません。PER面では生成AI関連の本家本元のエヌビディア株よりも高い銘柄
が多く割高感は否めません。エヌビディア株が巨大IT企業のデータセンター投資の恩恵をフルに
受けるのに対して主に日本の半導体製造装置や素材企業はPCやスマホ需要の回復が遅れている
事が業績の足を引っ張っています。
信越化学は先週末に1000億円の自社株買いを発表しました。決算発表時から時間が経過したタイ
ミングで自社株買いを発表したのは下げ止まらない株価が要因でしょうか。もっとも同社の余剰
資金は1兆円とも言われています。1000億円を市場がどう評価するのか。またソニーGのケースに
みられるように自社株買いと成長戦略投資のセットでの発表を市場は好感しています。
既に大きく企業が自社株買いに踏み切ることが当たり前になってきました。株主還元だけでなく
成長することで持続的な企業価値の向上が期待されています。企業が株主還元を持続的に続ける
には利益を増やし続けることが重要です。そのためには成長投資が重要になります。特に半導体
関連などは技術革新が激しく投資を怠るとあっという間に競争力を失います。還元よりも成長投
資が好感されるセクターです。
ナスダック指数は小幅に下落、SOX指数も下げました。シカゴ先物は終値は3万8745円と17日
の日経平均を少し下回りました。ダウの4万ドル大台達成が日本株に与える影響は今はほとんど
みられないようです。
決算発表も終わり材料に欠ける今週ですが、注目は何と言ってもエヌディディアの決算が22日
(日本時間23日)、2024年2〜4月期の決算が発表されます。生成AI相場の主役である同社の堅
調な業績が確認できれば、関連株に買いが波及し、最高値圏にある日米株の相場全体も押し上
げそうだ。というのが現時点での市場の見方です。
エヌディディア株は4月19日に762ドルまで下落しましたが、その後は持ち直し先週末の終値は
924ドルと高値(3月8日の974ドル)まで50ドルまで迫りました。QUICK・ファクトセットがま
とめた24年5〜7月期の市場予想は、売上高が前年同期比2倍の265億ドル(約4兆1200億円、17日
時点)、純利益が同2.2倍の約137億ドルとなっているそうです。
これまで高い市場予想をさらに上回る決算を発表してきた同社への市場の期待は高いようです。
もっとも生成AI関連といったくくりで幅広い半導体関連銘柄が上昇した3月とは違いが出るかも
しれません。決算を通過して戻りが鮮明なレーザーテックやディスコに対して東京エレクは高値
から1割安、アドテストは戻り歩調とはいえ高値から25%下の水準です。信越化学も16%を下回
っています。
エヌディディアの決算が今回も市場予想を越えたとしてもどこまで日本の半導体セクターの追い
風になるかは分かりません。PER面では生成AI関連の本家本元のエヌビディア株よりも高い銘柄
が多く割高感は否めません。エヌビディア株が巨大IT企業のデータセンター投資の恩恵をフルに
受けるのに対して主に日本の半導体製造装置や素材企業はPCやスマホ需要の回復が遅れている
事が業績の足を引っ張っています。
信越化学は先週末に1000億円の自社株買いを発表しました。決算発表時から時間が経過したタイ
ミングで自社株買いを発表したのは下げ止まらない株価が要因でしょうか。もっとも同社の余剰
資金は1兆円とも言われています。1000億円を市場がどう評価するのか。またソニーGのケースに
みられるように自社株買いと成長戦略投資のセットでの発表を市場は好感しています。
既に大きく企業が自社株買いに踏み切ることが当たり前になってきました。株主還元だけでなく
成長することで持続的な企業価値の向上が期待されています。企業が株主還元を持続的に続ける
には利益を増やし続けることが重要です。そのためには成長投資が重要になります。特に半導体
関連などは技術革新が激しく投資を怠るとあっという間に競争力を失います。還元よりも成長投
資が好感されるセクターです。