kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

終わりの始まり

2019-01-25 06:04:13 | 日記
決算本格発表前の様子見ということでしょうか。24日の東京市場は
終日小動きに終始しました。売買代金も2兆円を下回りました。今
週は4営業日営業日連続で売買代金が2兆円に届かなかったことにな
ります。

1部市場の主力銘柄が上昇するにはエネルギー不足です。閑散相場
が嵐の前ぶれなのか、それとも次の上昇相場への小休止なのか来週
の決算発表で業績悪化の懸念を払しょく出来るかがポイントになり
そうです。

米中貿易戦争の影響もあり工作機械受注や電子部品などに関するネ
ガティブなニュースがこのところ多くみられるようになりました。
しかし24日の市場ではファナックや工作機械各社や電子部品銘柄の
株価は変わらずあるいは小幅安程度の下げに止まっています。年初
来安値を更新している銘柄は一つもありません。

一方ビッグカメラやJフロント、ココカラファイン株など小売り銘
柄が新安値銘柄に名を連ねています。一躍インバウンド銘柄として
名を馳せたヤーマンも同日安値を更新しました。これらの銘柄は昨
年の春から夏にかけて高値を付けました。

当時はインバウンド関連というテーマもあり業績も好調でした。特
に中国関連や輸出関連銘柄が米中貿易戦争の影響やトランプ政権の
関税問題で手掛けにくい状況でもあり投資マネーはその影響を受け
にくい内需系銘柄に集まりました。

しかし米中貿易戦争の影響から中国経済が減速し中国と貿易での繋
がりの深い韓国や台湾など景気悪化懸念も高まっています。訪日観
光客の大部分は中国や韓国、台湾それに香港を加えた5ヶ国で大部分
を占めています。これらの国の景気悪化から訪日客の消費も低迷す
るという懸念が人気離散の原因です。

直近の統計でも中国人の消費額は二桁減少が明らかになっています。
中国経済減速だけでなく中国での法制度変更によりECでの転売目的
の買いが鈍る懸念も指摘されています。10月の消費税引き上げもマ
イナスしされています。今後も訪日観光客の増加は続くでしょうが
伸び率は緩やかになりそうな雲行きです。

伸びが鈍化するだけで株式市場はネガティブな反応を示す傾向が強
くなりそうです。「爆買い」というキーワードで株式市場の人気を
集めた関連銘柄の旬は過ぎたようです。既にインバウンド銘柄人気
は「終わりの始まり」と考えて慎重に対応すべきかもしれません。
昨年半ばまでは持続していれば下げても再び高値を更新する相場で
した。株価は既に押し目買いから吹き値売りが優先される展開にな
ってきたように感じます。

26、27日の更新はお休みします。
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