kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

明けない朝はない

2021-10-26 07:23:08 | 日記
日本株は当面は悪材料出尽くしを待つしかないような展開になってきました。
総選挙で自民党はどこまで議席を減らすのか、最悪の場合でも単独過半数は
死守できるのか。接戦になっている選挙区が多そうなので結果は最後までも
つれそうです。

また原油高は現在がピークで次第に落ち着くのか、ラニーニャ現象で北半球は
厳しい寒さも予想されます。暖房需要の増加から天然ガスの不足で原油需要が
高まり年明け以降も高値が続くという予想と米国でのシェールオイルの生産回
復やOPECプラスの減産緩和で年明け以降は70ドル台まで下がるという見方も
あり専門家の間でも意見が分かれているようです。

天然ガスや原油をほぼ輸入に依存している日本では今後のガス料金や電力料金
ガソリン代に始まり石油由来のプラスチックやフィルムなどの価格が上昇しま
す。それに加えて数年ぶりの円安が重なり円換算ではダブルで価格上昇が避け
られません。

企業がエネルギーや原材料のコストアップがどこまで業績に影響するのか、ま
たエネルギー価格やあらゆるものの価格が上昇すれば国民の可処分所得は低下
します。以前なら原油などのエネルギーが上昇した場面では円高が進行して価
格上昇を緩和するケースが多かったようですが、エネルギー価格と円安が同時
進行する今回のような状況は余り経験していません。

資源高とエネルギー高それに円安は輸出で稼ぐ大企業よりも国内産業が多い中
小企業により大きな負担になります。政府の政策でどこまで支えられるのかが
重要になりそうです。自民党が総選挙で大敗すれば政権交代はなくても弱い政
権になり法案が通りにくくなるかもしれません。それでも明けない朝はありま
せん。今は悪材料出尽くしを待つしかありません。

騰落レシオ25日移動平均は日経平均で85台、東証1部では77と既に売られ過ぎ
ゾーンに近づきつつあります。テクニカル的にはこの先さらに一段安した場面
は買いシグナルが灯っても不思議ではありません。年末高を信じるなら今後の
下落局面では買い向かってもいいのかもしれません。

もっとも個別銘柄投資ではどんな銘柄に照準を絞るかで明暗が分かれそうです。
既にここ数年大きく上昇した銘柄は大相場が終わった可能性もあります。

戻りは小さく再び下落する可能性も捨てきれません。信用買い残高が高水準で
戻ればヤレヤレの売りが出る銘柄は避けた方が無難なのかもしれません。個人
投資家に人気のあるSBG銘柄などが高水準な信用買い残高を消化して戻るには
かなりの好材料が出なければ難しそうです。テクニカル的に売られ過ぎだとい
ってもやはり個別株では買いの根拠が必要です。
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