kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

織り込み済み

2012-04-25 08:20:52 | 日記
投資家の心理として状況が悪くなればなるほど何とか好材料を見つけて
安心したいという気持ちはこの世界で生きている投資家の誰もが感じる
ことではないでしょうか。例えば週初めから軟調な展開の時には27日に
日銀の追加緩和発表で円安に振れて株式も反発のキッカケが掴めるだ
ろう。

また今後発表になる企業業績も明るいものが多いだろう。ちょうど今日の
経済紙には今期企業業績回復へとの一面での記事で勇気づけられたり
します。またテクニカル的にも騰落レシオが売られ過ぎの70台になりそろ
そろ底入れから再度上昇相場に転じても不思議ではない。しかも3月27日
の高値からそろそろ1ヶ月が経過して調整一巡感もある。また9500円レベ
ルはPBRが1倍水準で割安感がある。どれをとっても買い方に分があるよ
うに思えます。

何とか自分の投資の正当化を証明しようとあれこれ持ち出したくなるもの
です。もっとも追加緩和にしても2月のケースでは期待が低くサプライズだ
ったからから外国人投資家の大量買いもあり急騰した訳です。また当時
市場のコンセンサスとして9000円弱が3月末までの上値の目途で1万円突
破なんて多くの市場関係者も考えていなかったでしょう。それに伴って信用
取引の取組関係も良好でした。今から考えるといくつかの好条件が揃って
いました。

しかし今回は既に日銀の追加緩和は当たり前、問題は市場の期待以上の
内容になるかどうかというハードルは極めて高い状態です。また株価は今
期の大幅増益をかなり織り込んだ株価水準までいったん上昇してしまった
ことです。結果的に銘柄によっては今後発表になる業績見通しが市場の
予想通りでサプライズがなければ反落するケースも出てくるでしょう。

また騰落レシオにしても今までなら70台は底値近辺で急反発もあったでし
ょうが。今回は1月の下旬から3月下旬にかけて買われ過ぎの120を2ヶ月
近く維持していました。最悪の場合その反動でしばらく70近辺を行ったり来
たりという展開もあります。

日銀の追加緩和がどんな内容になるかにもよりますが株価の出直りのきっ
かけにと期待した27日があるいは一段安の出発点になるかもしれません。
ここの銘柄の株価の位置を改めて眺めてみると既に日経平均9000円時の
ところまで下げてしまった銘柄はかなり増えてきました。それでも日経平均
が9500円を少し下回るところで踏ん張っているのはファーストリティリングや
ファナックなどの値嵩株が支えているからです。株価が上昇しない場合追加
緩和も高業績も織り込み済みという記事が紙面に載ることは考えたくないで
すが、一笑に付すほど最近の株価の足取りは芳しくありません。

月末から月初にかけての様々なイベントが目白押しです。その結果を受け
市場がどんな反応をするか注意深く見極めながら投資戦略を考えたいと思
います。
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