kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

音楽が鳴っているうちは

2021-07-25 04:40:54 | 日記
※ 26日急用が出来たため一日早く更新します。

過去の水準に比べて割高感があり年初から一本調子の上昇で高値警戒感も
ある米株ですが、NYダウは23日には終値で初めて節目の3万5000ドルを上
回りました。またS&P500種株価指数やナスダック総合指数も最高値を更
新しました。

4~6月期の決算発表シーズンに入り、好調な業績が投資家心理を明るくし
ているようです。一方先週も高値警戒感が消えない状況で感染力が強いデ
ルタ型の感染拡大で一時株価が急落するなど今後も荒い値動きが続きそう
です。経済回復期待とデルタ株の感染拡大懸念との綱引きはしばらく続く
ようです。

S&P500種株価指数の水準が採用銘柄の12カ月先の1株利益の何倍かを示す
PERは22倍台です。新型コロナウイルスの感染が広がる前の19年末は18倍
台でした。米株の最高値更新は大規模な金融緩和で市場に大量の投資マネー
が流れ込み、1株利益の伸び以上に株価が上昇しバリエーションが高くなっ
ています。

もし米株の本格調整があるとしたら金融政策の急激な変更でしょう。新型
コロナウイルスの感染拡大はFRBが引き締めを急がないという効果もあり
ます。好業績に加え金融緩和が続くという居心地のよい投資環境が大きな
調整局面入りを防いでいます。

米株の割高感は多くの投資家が感じていることです。しかし運用成績を上げ
るには割高感はあっても市場の動きに追随するしかありません。「音楽が鳴
っているうちは、踊り続けなければならない」。そんな状況ではいつでも先
週のようにヒヤッとする場面があっても不思議ではありません。

NYダウとの差が開くばかりの日経平均ですが、いつになったら復調するので
しょうか。東京都をはじめ感染拡大が相場の足を引っ張っているのは明らか
です。それに加えここまで盛り上がりのかけるオリンピックも国内景気の浮
揚効果期待が高まらないことにあります。

もっとも国内のワクチン接種は2ヶ月前には考えられないくらい加速していま
す。ワクチン不足で一部の自治体が接種の延期などがニュースになっていま
すが、欧米に比べて接種が本格化する時期は遅かったのですが、ここまでは
接種スピードは遜色はありません。

当面は世界景気の減速懸念やオリンピック後の感染拡大での国内景気の低迷
などクリアしなければならない懸念材料があります。成長株優位の展開にな
るのか、コロナで打撃を受けたセクターの逆襲があるのか、見極めることが
大事です。
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