今日は3月期決算企業の権利付き最終日です。月内受け渡し最後の取引はどんな展開にな
るのでしょうか。米地銀の突然の破綻はクレデ・スイスの信用不安に飛び火し最終的には
USBの救済合併という結果になりました。クレデ・スイスと同じように経営不安が囁かれ
ていたドイツ銀行にも市場から売り圧力が高まりました。
クレデ・スイスの買収過程でATI債が紙くずになったことから同債のリスクが表面化しま
した。特に経営基盤の弱い欧州銀行の中にはATI債で自己資本をかなり嵩上げしている銀
行があるだけにこの問題は一旦落ち着いても再度ぶり返すかもしれません。
市場は幾分冷静を取り戻しつつあるようですが、急落した銀行や保険セクターには投資資
金が戻る気配は現在のところまだないようです。すっかり冷や水をかけられたバリュー株
相場が再び主役に戻るのか、それとも成長株に本格的に資金が移動するのか判断は現時点
では困難なようです。
円相場の行方も物色の流れに影響しそうです。年明けの円相場は130円割れから円安に向か
いましたが、140円を手前に137円までで止まりSVBの破綻から金融システムへの懸念から
安全資産である円への評価が高まり足元の130円まで円高が進みました。年初からの円安分
を帳消しにしました。
足元の水準の130円は上にも下にもどちらに振れても不思議ではありません。当面方向感の
ない展開を予想する向きもあるようです。今後120円に向って円高に振れれば輸出企業の業
績への悪影響から自動車セクターの重しになります。一方輸入企業は原材料高の緩和に繋が
ります。
食品セクターや紙パルプなど輸入が多いセクターにはエネルギーや素材価格の低下がプラス
に働くセクターは多いでしょう。いずれにしても昨年一方的に進んだ円安でメリットを受け
たセクターにはマイナスの影響が出やすく、反対に円安でコストアップに苦しんだセクター
にはプラス効果が期待できる可能性はありそうです。
一昨日は久しぶりにJR3社など鉄道銘柄が急騰しましたが、昨日は早くも反落しました。イン
バウンド回復への期待は高いようですが、関連銘柄の株価は一部を除いてまだ春が遠いのでし
ょうか。インバウンドが本格的に戻るかどうかは内需景気への影響は大きいようです。
るのでしょうか。米地銀の突然の破綻はクレデ・スイスの信用不安に飛び火し最終的には
USBの救済合併という結果になりました。クレデ・スイスと同じように経営不安が囁かれ
ていたドイツ銀行にも市場から売り圧力が高まりました。
クレデ・スイスの買収過程でATI債が紙くずになったことから同債のリスクが表面化しま
した。特に経営基盤の弱い欧州銀行の中にはATI債で自己資本をかなり嵩上げしている銀
行があるだけにこの問題は一旦落ち着いても再度ぶり返すかもしれません。
市場は幾分冷静を取り戻しつつあるようですが、急落した銀行や保険セクターには投資資
金が戻る気配は現在のところまだないようです。すっかり冷や水をかけられたバリュー株
相場が再び主役に戻るのか、それとも成長株に本格的に資金が移動するのか判断は現時点
では困難なようです。
円相場の行方も物色の流れに影響しそうです。年明けの円相場は130円割れから円安に向か
いましたが、140円を手前に137円までで止まりSVBの破綻から金融システムへの懸念から
安全資産である円への評価が高まり足元の130円まで円高が進みました。年初からの円安分
を帳消しにしました。
足元の水準の130円は上にも下にもどちらに振れても不思議ではありません。当面方向感の
ない展開を予想する向きもあるようです。今後120円に向って円高に振れれば輸出企業の業
績への悪影響から自動車セクターの重しになります。一方輸入企業は原材料高の緩和に繋が
ります。
食品セクターや紙パルプなど輸入が多いセクターにはエネルギーや素材価格の低下がプラス
に働くセクターは多いでしょう。いずれにしても昨年一方的に進んだ円安でメリットを受け
たセクターにはマイナスの影響が出やすく、反対に円安でコストアップに苦しんだセクター
にはプラス効果が期待できる可能性はありそうです。
一昨日は久しぶりにJR3社など鉄道銘柄が急騰しましたが、昨日は早くも反落しました。イン
バウンド回復への期待は高いようですが、関連銘柄の株価は一部を除いてまだ春が遠いのでし
ょうか。インバウンドが本格的に戻るかどうかは内需景気への影響は大きいようです。
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