kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

セブン案件の化学反応

2024-10-06 05:00:48 | 日記
今週は4万円接近する場面があるのでしょうか。中東情勢は緊迫化を増していますが、堅調な
雇用統計の結果を受け米国市場は3指数とも上昇して1週間の取引を終えました。大幅利下げ
観測が後退して円相場は148円台で週末を迎えました。週明けの日本市場にとって追い風が
吹きそうです。シカゴ先物市場では日経先物は1000円高と大幅上昇しました。

先週のスタートは円高(140円台)株安(日経平均1910円安)でした。市場では石破ショック
という言葉も飛び交いました。金融緩和や積極財政に積極的な総裁選で高市氏の優位が伝わり
高市トレードで大幅高したところで石破氏が総裁に選ばれました。高市トレードが一気に巻き
戻されたことが大幅安の背景にありました。

短期筋主導の相場では内容の吟味よりも、とかく見出しに強く反応します。相場追随型の投資
家がその流れに便乗して一層振幅の大きな相場になります。米国市場では見られない現象です。
やはり基軸通貨のドルと円との違いが企業業績へのインパクトを強めます。また投資家層の厚
みも違うようです。海外マネーと言っても米国系の資金は少ないようです。資金の大半は欧州
マネーです。

しかもヘッジファンドのような短期資金が多いようです。この問題は投資家層が広がり売買に
厚みが出来て短期マネーだけでは大きなうねりにはならない相場にならない限り今後も続きそ
うです。今回の株高はダウ主導型の相場です。ナスダック主導やSOX指数主導なら半導体セク
ターなどの影響が大きな日経平均はもっと上の水準で推移していたでしょう。

このところダウ指数の上昇に寄与している世界最大の建機メーカーのキャタピーラーや小売り
世界一のウォルマートと同業の日本の代表銘柄を比較すればその収益力や時価総額の差は歴然
です。自国市場の大きさの違いもあるでしょう。人口減少局面に突入した日本と尚も移民など
で人口の増加が続いている米国との違いもあるでしょう。

日本の小売業の多くは欧米企業の収益力の見劣りします。食品スーパーは大手よりも地方の有力
企業が存在感を増しています。企業が乱立して大手と言えども収益力が低いという状況が続いて
います。そんな状況でセブンアイがカナダの会社から買収提案を受けました。コンビニ首位で
安泰とみられたセブンですが、国内ではファミマやローソンの追撃を受け収益力に陰りが出てい
ます。米国事業もコンビニに高金利による節約志向で来店客数の減少で事業立て直しは急務です。

一方あのセブンさえも海外からの買収対象になるという事実はこれまで低収益事業を温存してきた
企業には買収を阻止するためにも構造改革の加速が待ったなしという状況も生みました。株式市場
にとっては良い流れになることも考えられます。経営者は投資家目線を意識しながら事業をスピード
感をもって進めなければならないという流れが定着しそうです。

次回の更新は8日を予定しています。
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