kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

低PBR株物色

2023-02-26 08:38:23 | 日記
今週は月末、月初を挟む1週間です。中国の経済指標の発表ではゼロコロナ解除後で
春節明けの経済活動がどの程度回復したのか注目されます。また米国でも雇用統計の
発表が予定されています。2月の数字は特殊要因があったとはいえ予想以上の強い数字
でした。

雇用統計の結果次第では3月の利上げ幅が0.5%になるという可能性を一段と強めそう
です。これまで発表された経済指標の結果からターミナルレートは切り上り市場が
当初期待していた5月で利上げ停止、年末には利下げに踏み切るというシナリオには
早くも黄色信号が点滅してきました。

利上げ継続でグロース株には逆風が吹きます。エヌビディアの決算を好感する形で先週
末は日本市場でも半導体関連銘柄は賑わいましたが、エムスリーやリクルートなどのグ
ロース銘柄は安値を先週更新しています。グロースセクターの人気が復活しているという
見方ではなくあくまで半導体セクター特有の材料(チャットGPTで脚光を集めるAI関連)
で人気になっているようです。

もっとも半導体関連セクターは値動きの大きな銘柄がほとんどです。中長期で投資を考え
るなら相場全体が大きく売り込まれた場面でしょうか。いずれにしてもグロースセクター
で戻るのが早いのは半導体セクターが最有力ということでしょうか。

東京市場は東証がらみのニュースや物言う株主のファンドが5%を取得した大日本印刷の
連想からPBRの低い銘柄が幅広く物色されています。地銀人気は低PBR物色と金利上昇で
恩恵を受ける銀行セクター人気がプラスされたものです。

もっともバリュー株物色の背景もあり低PBR銘柄物色も少し銘柄が広がり過ぎた感じも
します。構造改革と稼ぐ力が高まった銘柄は人気が持続する可能性はありそうですが
単にPBRが低いだけで稼ぐ力が伴っていない銘柄の上昇には限度がありそうです。

収益力が伴っていなければ増配や自社株買いを継続して増やすことは出来ません。まして
赤字決算や配当を賄えない収益力では純資産を食いつぶすだけです。表面上は割安に感じ
るだけです。米国景気や金融政策に影響を受けにくい低PBR銘柄物色が続いていること自
体日本市場特有です。賞味期限切れ前にいち早く行動できる投資家以外は慎重な投資が必
要です。
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