kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

サッポロに何が

2023-10-20 05:52:51 | 日記
18日に米長期金利は4.9%台まで上昇し、5%の大台に迫りました。米国市場で金利上昇で
割高感が強まった半導体株が売られ東京市場でも17日は米国の半導体安でも上昇した半導
体銘柄でしたが、18日には一転下げは大きくなりました。

一部には国内金融機関の中には米債の含み損が膨らみ、やむなく日本株を売るところも出
てきたとの指摘もあります。売り物自体はそんなに多くはないのでしょうが、下げ相場に
なると弱気の材料ばかりが目立ちます。

半導体銘柄は生成AI人気で7月から8月に大きく上昇しました。足元の業績悪に目をつぶっ
てテーマ買いに投資家が殺到し株価急騰に繋がりました。サムスンの決算から7~9月期が
半導体市況の底との見方もあり今月は度々人気化しました。

それだけに下げに転じるとシコリとなり上値を抑える原因となります。中長期では成長産
業とみられ半導体株には期待する市場関係者や投資家は少なくありません。それでも金利
上昇で成長株への逆風はなかなか止みません。

19日の東京市場では半導体や自動車株が売られる一方、業種別日経平均の上昇率上位には
陸運、食品、鉄道などが並びました。もっとも前記の銘柄は今月大きく下落し値ごろ感か
らの自律反発という見方もあります。日足チャートを見る限り配当落ち前後から急激な下
げに転じた銘柄が多く本格上昇に転じるには今しばらくかかりそうです。

外部環境の悪化が落ち着くまでしばらくは我慢の相場が続きそうです。これだけ連日ボラ
ティリティが高い状態では中長期投資家も様子見を決め込むのは仕方ありません。海外投
資家が日本株に強気という記事は一定の安心感がありそうですが、投資環境が落ち着かな
ければ本格的な買い出動は期待できないでしょう。

19日そんな投資環境が悪い中でサッポロHG株がまたも10年来高値を更新しました。終わり
は下げて終わりましたが、8月からの上昇率は4割を越えています。買い材料としてビールの
売り上げ比率が高いサッポロは酒税変更で追い風が吹いていると出ていました。

しかし既にPERは71倍です。同業のアサヒHGが16倍台、キリンが14倍台ですから上げの背
景にはもっと別のものがありそうです。同社は優良な不動産を保有していることから物言う
株なら不動産を売却して本業の投資に振り向けたり、株主還元の強化をするなどの要求しそ
うです。

おそらく何らかの根拠があり同社株を買い集めている投資家がいそうです。信用取り組みは
0.11倍と大幅に売りが多い状態です。売り方としては同業他社に比べて割高感が高い同株に
空売りを仕掛けたくなるようです。

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