kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

10月も株安か

2023-10-22 13:21:54 | 日記
先週末の日経平均の終値予想は中央値で3万2000円でした。結果は3万1259円でした。強気
派の見方では好調な企業業績を支えに3万2500円程度を示していました。一方弱気派は中東
情勢の悪化から原油価格の上昇を背景にインフレ懸念が高まり高金利で株式市場には逆風と
なるという見方から3万1000円台前半を示していました。

先週の日経平均が下ブレしたのは原油高から長期金利が上昇し続けたからです。FRBのパウ
エル議長の発言で、金融引き締めの長期化が意識され長期金利は一時5%をつける場面もあり
ました。引き続き今週も長期金利の動向が株式市場にとって重要なことに変わりません。

市場では夏ごろまで年内での利上げ打ち止め、来年の年央には利下げ開始を予想する市場関
係者が多かったようです。しかし利上げが年明け以降にずれ込む予想が出て来たことから利
下げに転じるのも先延ばしになる可能性が出てきました。長期金利が9月以降急上昇したのは
FRBがより高くより永く高金利の金融政策を続けることを急速に債券市場が織り込みに言っ
た結果です。

日本株にとって150円に迫る円安は支援材料になる筈でしたが、このところの動きは全く円安
が追い風になっていません。投資マインドが冷え込んでいる状況では好材料への反応も芳しく
ありません。

日本企業の決算発表がいよいよスタートしますが、場合によっては円安による業績上方修正で
あっても内容次第では失望売りに繋がる懸念もありそうです。決算発表シーズン入りで日本株
が立ち直りのキッカケを掴むという予想も不発に終わるかもしれません。

中東情勢やそれに起因する原油価格の上昇懸念、場合によってはインフレの懸念が再び高まる
ということが投資環境を不透明にしています。マクロ環境が落ち着かなければ個別企業が決算
を材料に賑わっても相場全体へのインパクトは限定的なものとなってしまうこともあるかもし
れません。

今週は日経平均が下げ止まるキッカケを掴めるのか。場合によっては調整が長引くことも考え
られます。旧マザーズ市場が下げ止まらないのも個人投資家にとっては痛手です。9月がアノ
マリー通り株安だったことから10月には底を入れ年末高に向かうコースを想定していましたが
このままだと底入りは11月以降に持ち越しになることも考えられるようになりました。

次回の更新は24日を予定しています。
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