kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

高値更新はバリュー株次第

2023-10-19 06:18:23 | 日記
17日の米債券市場で長期金利が再び4.8%台に乗せました。朝方に発表された9月の米小売
売上高が市場予想を大幅に上回り、FRBが金融引き締めを継続するとの見方が強まり尚も
株式市場の重荷になっているようです。

9月の小売り売上高や雇用者数も市場予想を大きく超えました。これまでの金融引き締めに
も拘らず米国経済の堅調さが続いています。11月の利上げ確率は低いままですが、12月会
合では43.5%、来年1月会合では51.1%と50%を超えました。例え年内の利上げが見送られ
たとしても年明け1月に利上げに踏み切るというのが現在の市場のコンセサスになってきま
した。

来年6月には利下げに進むという予想も今度の経済統計の結果次第では先送りになる可能性
が高まりそうです。思い起こせば今年年初時点では3月に利上げ停止6月には利下げに転じ
るというのがメインシナリオでした。利下げ開始の時期はまだ当分先と考えるべきでしょう。

日本株はやはり米国の金融政策の影響を大きく受けます。米国株が下げると日本株も下げま
す。反対に日本株が下げたとしても米国株が追随するとは限りません。マネーが向かう先も
米国で半導体株が買われれば日本の半導体株も多くの場合買われます。

17日米政府がAI向け先端半導体の対中輸出規制を強化する方針を表明しました。生成AI分野
で指標銘柄のエヌビディアが5%近く下落しました。規制強化で業績に悪影響が及ぶというの
が市場の声だったようです。教科書通り18日の東京市場では半導体株は下げて始まりましたが
東エレクやレーザーテクは朝安後に上昇に転じました。

この動きが一過性なのか、それともやはり半導体関連はグロースセクターでも次の相場の柱に
なる兆しなのか注意深く見守る必要がありそうです。日本株が10月以降今一つ上昇に乗り切れ
ないのはバリュー株の戻りが鈍いからです。半導体関連だけでは上昇は続きません。

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