kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

単品経営の難しさ

2012-10-10 07:57:19 | 日記
スマホを自動車のナビ代わりに使う人が増えているそうです。あるベンチャー
企業は車にナビを取り付けるキッドやソフトウエアのダウンロードサービス代行
を始めたそうです。一般的なドライバーが車を日常運転していてナビを使うケー
スはそれ程多くないと思います。スマホのナビ機能も進化していますしわワザ
ワザ高価なナビを後から車につける必要性は薄れているのかもしれません。

また写真のデジタル化によってカメラで写した画像をプリントアウトするよりも
ネットに投稿したり画面で楽しんだりする需要が増しています。特にネットの
アップするのであればそれ程、高精細な画質でなくてもいい訳です。スマホの
カメラ機能のアップで競合するコンパクトデジカメの売り上げが減少するのも
納得できます。

またスマホは電話機と言う役割よりもネット閲覧と言う使い方のほうが多くなり
ます。スマホの高機能化によりどんどんPCに近づきつつあります。PCの代わ
りにスマホでEコマースの利用やSNSまたはゲームなど利用するユーザーが
どんどん増えるのも自然な流れなのでしょう。PCの成長鈍化は経済の動向に
拘わらずこれからも進みます。

1台で多くの機能を持ったスマホは今までの専用商品の存在さえも否定しまう
可能性があります。カーナビは市販品が大きな影響を与えます。大手自動車
メーカーのOEMはまだ影響は限られるでしょうが、カー用品店での市販品は
大きな影響をもたらす可能性があります。市販品シェア1位のパイオニアの株
価が同業よりも軟調なのはそのせいでしょうか。

またデジカメは一眼で強いブランド力のあるキャノンやニコンよりもコンパクト
主体のソニーやパナソニック、オリンパスなどのメーカーには厳しい状況です。
米国でもNY市場がリーマンショック後の高値をつけているにも拘わらずHPや
デルのPCメーカーやインテルと言った高収益企業の株価軟調の原因もPC需
要がスマホにシフトしているからです。

こう考えると単品経営の企業では世界経済の動向だけでなく主力商品の需要
自体が劇的に変化してしまうことは注意する必要があります。目先の業績だけ
でなく扱っている事業の将来性も含めて株価を判断する必要があります。

さて今日の東京市場はNY市場安に加えて自動車大手が発表した中国での9月
の自動車販売が大幅に落ち込んだことなども重石にあり8700円割れは仕方ない
でしょう。先週木曜日、金曜日と反発して目先の底は確認したと思ったのですが
どうやらあや戻しに過ぎなかったようです。中国市場での自動車販売の失速は
完成車メーカーだけでなく多くの業種に影響が及びます。決算を控えて様子見
ムードはしばらく続きそうです。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 自動車販売は米国堅調、中国軟調 | トップ | チャイナリスクその後 »

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事