リスクの大きな業界

原油価格の高騰にテロ、鳥インフルなどのウィルスそれに
地震に火山噴火、洪水などの自然災害これすべて航空産業
やホテル旅館などのも含めたレジャー産業のリスクです。
どんな業界にもリスクはありますが、製造業と違って作り
ダメや増産ができないこの業界は時間が過ぎてうしまえば
失った売り上げを取り戻すことはできません。

政府が掲げていた観光立国による経済成長もしばらく苦境
が続きそうです。治安の良さや経済成長著しいアジアから
距離的に近いこともあり大いに期待されましたが福島原発
事故で当面は厳しい状況が続きそうです。余震や放射能の
恐怖は一長一短には解決できない問題です。それが証拠に
福島からあれだけ離れている九州でも外国人観光客のキャ
ンセルが大量に出ている事実が物語っています。

観光産業の依存度が大きな地方経済には厳しい状況がしば
らく続くかもしれません。旅行の大量なキャンセルは確か
に大震災による自粛ムードもあるでしょうが、工場の操業
がストップしたり夏の電力不足もあり今後の収入減懸念も
少なからずあるのではないでしょうか。それに原発事故に
よる放射能の恐怖もあり漠然とした不安がある時にはなか
なか不要不急のレジャー産業には逆風です。

今回の大震災では景気変動の影響を受けにくいとされた電
力や鉄道などの公益株が大きな被害を受けました。株価も
大震災以来下落したまま戻りは限定的です。工場がストッ
プした製造業の株価下落だけでなくこうした内需株の下落
は今まで隠れていたリスクの存在を改めて認識させられま
した。

見方によればある程度表面化した悪材料で下げた株のほう
がこれからの下落局面では最後の駄目押しになる可能性も
高く買い場なのかもしれません。今後も小さなニュースに
も注意深く影響を考えなければなりません。