JA8MEMのつれづれ日誌

趣味のアマチュア無線での出会いやカメラ片手の散策の出来事を写真とともに綴るブログです。

遅い夏休みは「大雪山紅葉ハイキング」

2008-10-01 22:59:47 | 旅行
 「夏期休暇は9月一杯ですよ。」といわれ、残っている休暇を有効に使わせてもらおうと日曜日から2泊3日で旅行会社企画のバスツアー「大雪山紅葉ハイキングと秋色の層雲峡、たっぷり旭山動物園」に乗ってきた。紅葉には少し早いとは思っていたが、ロープウェーでとはいえ大雪山の旭岳と黒岳に登れること、夏休み消化にはもってこいの時期だったことなどが参加の理由......。



            
 快晴の函館を朝早く出発、最初の見学地は登別温泉“地獄谷”。10数年振りに訪れたが当時の風景は頭から殆ど飛んでおり、「あれ、こんなに綺麗だったかな?」といった感じ。ボランティアガイドさんが「谷に沿って湧出口や噴気孔が数多くあり、その煮えたぎる光景が“鬼の棲む地獄”との由来によるもの。」と説明していた。
 紅葉?まだまだ周辺を含めて2週間は早そうだ。でも、温泉の湯気にナナカマドの赤い葉、似合いそう.....。



             
 次の見学地は“支笏湖”。周囲を恵庭岳、樽前山など1000m級の山々に囲まれた周囲40kmのカルデラ湖。この日、青空を見せているものの、風が強く遊覧船は欠航、折角訪れた家族連れもボートにも乗れず残念そうだった。
 紅葉?さすがに山の中とあって少し色づき始めているようだが、まだ1週間ほどは掛かりそう....。途中の美笛峠の紅葉も絶景なんだよね.....。




 次は国道274号線の栗山町と夕張市との境にある“竜仙狭”。もちろん初めて来るところで、夕張川の千鳥ヶ滝の流れを橋の上から眺めたときは一瞬「すごい!」と感嘆の声を張り上げた。ここも紅葉には少し早かったが、豊かな自然を存分に堪能できる渓谷に、燃えるような紅葉....、想像しただけでこの目を楽しませてくれた。

 1泊目の宿泊地は「十勝川温泉」。明日は富良野から大雪山旭岳の見学なのに何故に十勝川温泉なの?随分遠回りをするような気がする。しかし、ここの温泉は「日本唯一の天然植物性 モール温泉」として有名だ。ホテルの女将が食事時に来て「世界でドイツと十勝川にしかない植物性のモール温泉。ソフトな肌ざわりで肌をすべすべとなめらかにするので、美人温泉といわれている。」と挨拶、確かに肌ざわりが良い、しかし、男は美人になれないよう~.....。

               
 食事は、長イモや豆など地元の食材をふんだんに使った料理、美味しく食べさせてもらった。遠回りも無駄でなかったのかな......。

 2日目、添乗員さん曰く「今日も天気がよいようです、晴れ男はどなたでしょうか?」、気にした天気も明日までは大丈夫そうだ。




 バスは標高644mの狩勝峠、ふらのチーズ工房などを見学しながら様々な花に囲まれる農園“ファーム富田”へ。富良野ラベンダー栽培のパイオニア。斜面に広がる敷地に、様々な花が咲き誇る。残念ながらラベンダーは時期を逸しているが、サルビアやマリーゴールドなどが雪を被った十勝岳連峰をバックに咲き誇っていた。温室には、ラベンダーも咲いていた.....。




 昼食は深山峠にあるレストハウス。ここは、十勝岳連峰と大雪山系をパノラマ状に見渡すことのできる絶好のロケーションにあり、昼食のジンギスカン定食もそこそこにカメラを構えた。夏場だと手前に広がる花畑と十勝岳連峰のショットが最高とのことだが、雪を被った十勝岳連峰と刈り取りを終えた畑に陽の光が走る光景でも十分すぎる.....。


 いよいよ、旭岳登山.....。山はすでに初冠雪もあり、30cm以上の積雪との話も聞いてはいたが、ロープウェー山麓駅周辺にも雪が残っている。山麓駅で標高1100m、山頂姿見駅は1600m、標高差500mを101人乗りのロープウェーが10分で案内してくれる。



              
 山頂駅に到着、駅内で案内の方が気象状況など説明してくれた。青空に白い雪の乗った山並みをイメージしてきたが、残念ながら雲に覆われアウト。姿見の池まで散策を予定していたが、それこそ30cmほどの積雪で急ぎ足で歩ける状況でもなく、何より登山客が多すぎて登山道はラッシュ状態。


 姿見の池は来年夏に再度挑戦することにして、距離の短い夫婦池までで我慢することにした。登山客とすれ違う際には立ち止まり、足は雪道に取られてバランスを崩すなど大変...。それでも、展望台に立って眺める景色は雲に遮られ絶景とはいえなかったが、ここまで来れたという満足感に浸れることが出来た。これで終わりでなく、来年は必ず姿見の池に写る旭岳の姿を見るぞう~.....。
 紅葉?残念ながら紅葉し始めた葉が9月中頃の暑さで枯れ、一部ナナカマドが赤くなっていたが多くの葉は落ちてイマイチ......。


 3日目、朝6時15分ホテルのロビー集合。黒岳登山、といっても旭岳同様ロープウェーで5合目までだが....。5合目でも標高1300mで気温は1℃、真冬並の服装ではきたがさすがに冷える、これで風が付いたら耐えられない。


 ロープウェー黒岳駅の展望台から眺めるが雲が流れ、山頂はチラリ、チラリと見せてはくれるがイマイチはっきり見えない。これが限度.....。


 真下に層雲峡温泉の温泉街が.....。


       (流星の滝)      
                             
                               (銀河の滝)
 慌ただしく朝食を終えホテルを出発。層雲峡渓谷の中にある“銀河・流星の滝”、高さ120mに及び日本の滝100選にも選ばれた名瀑。2つの滝は夫婦滝、または流星を雄滝、銀河を雌滝とも呼ばれている。駐車場からはそれぞれの滝より見られないが、少し離れた双瀑台からは2つの勇壮な姿を一度に見ることが出来るそうだ。


 最後の見学地は“旭山動物園”。たかが動物園と思っていたが、入場者が全国二位、今年は上野動物園を抜いてトップに躍り出る可能性を秘めている動物園だ。さすがに平日にもかかわらず人の波、観光バスもひっきりなしの入ってくる、これが年間300万人という数になるのだろう。

   
 旭山動物園は、本来の生きる姿を見せる「行動展示」をコンセプトにしているとのこと。郊外の丘陵地に位置し、環境も良さそうだ。この日は小学生が動物の食べ物の勉強で、サイが食べるだろうと思うものを持ってきた。子供達の発想でキャベツ、レタス、バナナ、ニンジン、キューリなど、しかし、臭いをかんでも口にしない、食べたのはニンジンだけ。ただ、振りかけをいれたご飯をタッパに入れて持ってきた子供がいたが、サイは食べたんだろうか......。



    

                     
 旭山動物園の仲間達.......。みんな元気だ.....。

 慌ただしく走り回った三日間。ただ、善し悪しは別にして添乗員はいるが、ガイドはいない。途中、観光案内はないので移動中はゆったりと居眠りをしながら休むことが出来る。今回の走行距離は約1200km、運転手の成田さんは「高速を走れたことと長くても二時間ほどで目的地に着けるのでそれほど疲れはたまらない。」という。また、添乗員の土田さんは「誰一人として約束の集合時間に遅れることなく、律儀なお客さんでした。」と感心していたが、土田さんのさりげない気配りには感謝です。

 それにしても、二泊三日で温泉ホテルで食事付きでこの料金、移動時間が少し長いのが玉にきずだが、それでも多くの観光地を効率よく回って楽しませてくれた。多分このバスツアーに函館から参加した34名の皆さんもきっと満足されたことと思う。運転しなくても良い旅は、楽だよね、また良い旅(ツアー)を探していこうかな.....。

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