JA8MEMのつれづれ日誌

趣味のアマチュア無線での出会いやカメラ片手の散策の出来事を写真とともに綴るブログです。

海上安全、大漁を願い“大しめ縄”一新...

2012-07-07 23:22:11 | 江差町・上ノ国町
 江差三大祭りに数えられている「江差かもめ島まつり」...。この時期は、アマチュア無線のコンテストにあわせてJA8YUPのキャンプに参加のため、これまで見学することが出来なかったが、今年は是非とキャンプの前に江差町に車を走らせた...。

                         
 この日は「江差小学校鼓笛隊」や「江差音頭千人パレード」などのイベントも用意されているようだが、目指すはまつり初日のメインでもあるかもめ島前浜の「瓶子岩(へいしいわ)」に飾られている大しめ縄の掛けかえ...。この瓶子岩、伝説では「神から瓶子を授かったおりいという姥が、瓶子の中の水を海に注ぐと、ニシンの群れが押し寄せ江差の人々の生活の糧となった。瓶子岩は、この瓶子が逆さまになり、岩になったと伝えられている。」(岩の前の案内板から)

 

                               
 大しめ縄飾りの掛けかえは、約80年前の昭和初期に始まり、年に一度必ず執り行われている神事で、今年も午後1時過ぎ約50人ほどの漁師の方が縄と稲わらを撚り集め、3時間ほどの時間を掛け、大しめ縄を作り上げていく...。

 

                               
 若い漁師は先輩漁師に教えを受けながら、好天とあって大粒の汗を掻きながらの重労働...。出来上がった大しめ縄は長さ30m、重さ500kgもあるという...。

 

                               
 いよいよ出来上がった大しめ縄を鴎島に隣接し、海中から突き出た高さ10mの「瓶子岩」にに取り付ける...。大しめ縄は台船に乗せられ瓶子岩の前に待機...。海岸で神職にお祓いを受け身を清めた下帯姿の若者11人が、泳ぎながら瓶子岩を目指す...。

         
 岩の上に登った若者達は、台船から大しめ縄を引き上げ岩に取り付けるが、足場が悪く滑り落ちる危険さえある中での作業は勇壮で迫力満点...。海岸では多く町民やの観光客が固唾をのんで見守っている...。

                                
 作業が始まって約1時間、瓶子岩を照らしていた陽もかもめ島に遮られる...。古い大しめ縄を取り除き真新しい大しめ縄に掛けかえられると見守っていた人たちから大きな拍手がわく...。

 
 その後、「瓶子岩」の前では「海上安全」、「大漁」を祈願し、松前神楽の流れを汲む「江差神楽」が奉納された...。これまで何度か「瓶子岩」を眺め、しめ飾りはどう作るんだろう?...、どう取り付けるんだろう?...と見ていたが、それが今回一気に解決した。漁業者の方が一帯となって取組、また、伝承していく姿にも感銘を受けた。ただ、今回は好天に恵まれたが、雨など荒れた時はどうするんだろう...。また、新たな興味がわいてきた...。


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