“晩酌会”に誘われて．．．

　先日、元職場の先輩から「おう!!来週４人で“晩酌会”だぞ．．．。」と誘われた。話を聞くと「晩酌だから２時間で、２次会はなし．．．。」とのこと。杯を傾けながら昔話を聞くのもいいなあ．．．、と二つ返事で誘いに乗った．．．。

　
　晩酌会の会場は行きつけのそば屋さん．．．。目の前に出される晩酌セットで、それぞれが好みのお酒をちびりちびりと口に運びながら、半世紀も前の出来事を昨日のことのように話が弾む．．．。何度か聞いた話でも何故か新鮮に聞こえるが、なんでそんな昔の話を忘れないんだろう．．．。

　その理屈はこうだという．．．。頭の中にある引き出しには、これまでの出来事を次から次と詰め込んであり、ことある毎に引っ張り出しては話をしているだけ．．．。ところが、この歳になると既に引き出しは満杯で新しい情報は入らずに、昨日の約束は忘れてしまうということらしい．．．。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（飲んだ後のそばは美味しいんだよなあ～．．．）
　そんな話で盛り上がり、気が付けば約束の２時間．．．。すると幹事がカバンから手帳を取り出し「“晩酌会”は２ヵ月に１回で、次回は11月．．．。」と宣言．．．。「２ヵ月に１回だと１年の回りが早すぎる。」といっても、「晩酌は毎晩やってもいいんだよ、それを２ヵ月後だから問題はない。」と一蹴され、そば屋さんに席の予約をお願いし、ほろ酔い気分で家路についた．．．。ところで、次回“晩酌会”の日にち、みんな頭の引き出しに入ったんだろうか．．．。


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