高校時代の新聞作りの仲間10人と春夏秋冬年4回の定例会と称しての飲み会...。メンバーが交代で幹事を務め、持ち寄った会費の範囲内で居酒屋やレストラン、中華料理、焼鳥屋など幹事の得意分野での飲み屋さんが会場となる...。
今回の幹事は、以前から「なかなか敷居が高くて入れないよなあ...」と話題となっていた老舗“すきやき専門店”を選択してくれた...。案内をもらったときは驚いたが、敷居が高いのではなく、会費が安いのが現実の問題でさすがに幹事、コースの中身や飲み物に工夫を凝らしてくれたようだ...。
集合の10分前に到着したが既に全員そろっており、「おい!!遅いぞ!!...」とハッパをかけられる始末で、席にはコースのお通し、刺身、卵などが並べられ早速乾杯で始まった。途中、仲居さんが「すきやきは少し時間をおいてから始めます」と伝えられると、一気にアルコールのピッチが上がる。それもそのはずで、刺身のマグロ、エビ、アワビは新鮮で美味しく「すきやき屋の刺身とは思えないよなあ」との声も...。
相変わらず、勝手気ままな話が飛び交う時間を過ごしていると、仲居さんが大皿に盛りつけられた赤身に細かい脂肪がほどよく混じった肉とネギや椎茸、タマネギなどの野菜を手に「そろそろ始めましょうか...」とコンロに火を入れる...。仲居さんが他愛のない話をしながら手際よく作ってくれる。牛脂を鍋に入れ油を広げ、次は白滝を入れ水気を飛ばし香ばしく焼き、野菜を並べ、その上に肉で蓋をするようにして割り下と、秘伝の出汁をかける...。最後に仲居さんは「肉の色が変わったら食べ頃ですよ...」と席を立つ...。
食べる前からワクワク感が漂ってくる...。何回かお邪魔をして食べたことはあるのだが、何故か新鮮で箸が自然に鍋に向かっていく...。幹事からは「2人前ずつ頼んであるので、焦らずゆっくりと味わって...」と声をかけてくれるのだが、みんな美味そうに箸が動く...。確かに、肉は軟らかく口の中でとろけ、たまごを潜らせれば、感動の味だ...。
最後に鍋の中に「うどん」を入れて腹を満腹にして、ちょうど制限時間の2時間半で記念撮影の後定例会はお開き...。この“すきやき専門店”は明治34年(1901)の創業で、100年以上に渡って市民に愛され続けている。現在の建物は昭和9年の函館大火後に建てられたもので、外観もそうだが調度品や部屋の作りも老舗の風格を漂わせている...。
幹事の努力で大満足の定例会...。「食べた分だけ身体を動かさないと...」とタクシーに乗って2次会は五稜郭へ、「身体でなくて、口を動かしに行くんだべやあ...」と遅くまでカラオケ三昧...。ところで、次の幹事から「次回は、勉強会だぞ!!...」と「勝山館跡」のパンフレットを渡される。6月は上ノ国町の史跡巡りのようだ...。
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