JA8MEMのつれづれ日誌

趣味のアマチュア無線での出会いやカメラ片手の散策の出来事を写真とともに綴るブログです。

花咲き乱れる、大千軒岳

2009-06-10 23:34:33 | 山登り
 学生時代の仲間との春の登山は、約束通り福島・松前・上ノ国町に横たわる大千軒岳(1071m)...。先月末に「6月第2週の天気の良い日を選んで...。」との話から、10日に決定。1000m級の登山にいきなりは拙いと、五稜郭公園の堀を回るウォーキングや102段あるビルの階段の上り下りなどのトレーニングをしたものの些か不安...。天気予報は芳しくなく、一時は雨での延期を期待したものの、電話で「明日決行。天気は大丈夫、しかし、雨具を用意すること。」...だって。

     
 朝6時、七飯町に集合。今回の参加者は9名、うち2人は山の先生といわれる先輩で案内役をかってくれた。2台の車に分かれて、いざ出発...、登山口に向かう。大千軒岳には福島町から入るコースと松前町からはいるコースがあるが、初心者は松前町からのコースが適しているという。国道228号松前町及部川河口から登山口に向かう。途中で入山簿に記帳するが、既に38組が入山し、我々は39組目、しかし、そのほとんどが山菜採り....。そして、登山口はここからさらに20km先に....。

                         
 来る途中知内町辺りでは千軒の山並みは雲に覆われ不安もよぎったが、新道コース登山口では山頂に若干ガスの懸かりはあるが青空も覗き、林の中から蝉の鳴き声が聞こえだし、「蝉が騒ぎ出したので、天気は大丈夫。」と山の先生(リーダー)...。9:30 いよいよ大千軒岳に向けて「新道コース」から登山開始....。


 いきなり階段状の急勾配の坂道に入る...、ビルの階段登りでのトレーニングはどうも役に立たず、息切れがする。その時、リーダーから「急がないでゆっくりと花を探しながら登って...。」の声に、ホッとする。

  

                 
 生憎、霞んで眺望は良くないが、ブナ林の新緑の美しさに見とれ、花々を鑑賞しながら登る。しかも、頂上に近くなるほど花の数が多く、一つ一つ名前を教えてもらったが、覚えきれない....、その中のいくつか....。

                     
 11:20 大千軒岳山頂に到着。「この方向が日本海で、天気が良ければ奥尻、松前小島も見えるのだが...。」との説明を聞きながら、記念写真を....。一休みをして、稜線を次の目的地千軒平に向かって下りていく。途中で、「旧道コース」から登ってきた10名ほどのパーティの方から「旧道コースでクマを見たので、気をつけて...。」とのこと。確かにこの地域は、クマの生活の場だよね...。



                      
 千軒平への稜線はお花畑....、黄色、白、紫、ピンク...など様々の色の花が一面に咲き乱れている。「凄い...、天国へ行ったことはないが、天国みたいだ...。」との声、その表現が合っているかもしれない。山頂近くのガスもとれ、まさに絶景だ...。リーダーも「1週間で花もガラッと変わってしまうので、今日は一番良い時だったかもしれない。」と話している。

                     

            
 シラネアオイ、ミヤマアズマギク、カラマツソウ、ハクサンイチゲ、ミヤマキンバイ....、まだまだ...、しかし、どれがどれだかわからない。折角教えてもらったのに....。次回は、図鑑を手にしっかり覚えてこよう。


 12:15 千軒平で花に囲まれながら弁当を広げる。心地よい風を受けながら最高の気分に浸ることが出来、登りの苦労も一気に忘れてしまう。

                                         
 さて、いよいよ下山...、旧道コースを下りる。大千軒岳山頂や前千軒岳山頂など眺望は良いのだが、登山道は狭く勾配もきつい、距離も新道コースの倍近くあり熟練者向きのコースだそうだ。どうりで、これを登っていたら多分途中でギブアップ....だったかも...。

 14:30 新道コースから3kmほど下にある旧道コース登山口に到着。約5時間の登山は終わり、夢だった大千軒岳を征服した。頂から見えるであろう函館山、駒ヶ岳、横津連峰をはじめ、日本海に浮かぶ奥尻島や渡島大島、さらには、青森県の八甲田山、岩木山などの素晴らしい景色は霞みに隠されたが、何よりも貴重な花々と対面することができたことが大きな収穫だった。そして、山の先生お二人に感謝...。また、来年も登ろうかな...。
 帰りは、「松前温泉」で汗を流し、函館に向けてひたすら車を走らせる...、楽しい1日でした。さて、秋の登山はどの山かな....。
 ちなみに、今回の登山では標高差約420m、歩数13,900歩で約6.5km...だった。

コメント (2)
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