JA8MEMのつれづれ日誌

趣味のアマチュア無線での出会いやカメラ片手の散策の出来事を写真とともに綴るブログです。

朝霧に包まれた、「大沼公園」

2007-10-31 23:03:00 | 七飯町・大沼公園
 「明日の天気は晴れ、最低気温2℃、風は弱い」との天気予報を聞いて、大沼の朝霧に期待して早起きをすることにした。朝霧は、夜中に晴れて放射冷却が起こり、その結果、大気の湿度が上昇し、飽和点を超えれば発生するそうだ。 日の出前はさすがに寒い、しかし、風もなく月明かりで星も見える空を眺め、これなら大丈夫と自分に言い聞かせながら車を走らせた。



 東の空が赤みを差しているのを見て大丈夫かなと疑心暗鬼な気持ちでいたが、峠下のトンネルを抜けると一転空は暗い。霧だ!、と叫び一目散に日暮山に向かった。期待に違わず大沼、小沼は朝霧に包まれ、幻想的な風景を見せている。

 

 刻一刻と姿を変える光景にシャッターを押すのを忘れるほどだ。霧は北東から南西に流れ、湖面を走っている。そして、湖面から大沼市街地に流れ、街は霧に包まれた。

  
 
 この間約1時間、朝日が昇り始める時間になると大沼の霧はほとんどなくなり、小沼に流れていく。そして、小鳥のさえずりも聞こえはじめる。この時期、繁殖を終えた鳥たちが沼や林に集まってくる。大沼、小沼に飛来する水鳥は、最盛期には5,000羽を越えるそうだ。



 朝日に輝く駒ヶ岳を背景に、霧は紅葉の林をも包みだし、彩りを一層引き立てていた。霧は、ゴルフ場コースの林を越え波打った状態で入り込んできた。これも、綺麗だ....。

 

 いよいよ小沼にも朝日が当たり始めると、霧は輝きながら市街地の奥にとさらに入り込んでいく。まさしく墨絵のようだ......。

 日暮山に登って変わりゆく光景を眺めながらの約2時間、あっという間だった。カメラマンは6,7人、誰一人言葉を発せず黙々とシャッターを押し続けている。それほど感嘆する情景だったのだろう。朝が早いのが難点だが、それにしても早起きした甲斐のある一日だった。

  

 湖畔を廻り戻る途中、国道5号沿いはまだ霧が走っており、お陰で霧に包まれた紅葉を1枚カメラに収めることが出来た。そして、国道を走る車もライトを付けている....。安全運転で戻り、朝飯だ。
 これで、大沼の秋も終わりかな....。駒ヶ岳に冠雪がみられるようになると、いよいよ大沼にも冬の訪れだ。
コメント
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