ぼけ対策

2011-06-23 18:48:25 | 塾あれこれ
いわゆるボケというものにならないよう
この本を読み始めた、というとカミサンから
「あんた、もう遅っそいワ」
というキツ~イ一言を頂戴しました。

そう。
そんな本を読もうかということ自体
気持ちが片足をつっこんでいる証拠です。

須貝佑一『ぼけの予防』岩波新書

必要がない間は読まず、必要になったときはもう遅い
そんな本かもしれない、と言うと叱られそうですね。


仔雀が口に何か咥えています。
細長いのでミミズか?

移動しようとしてポロっと落とし、慌てて拾い直して
飛び去ったのですが、私が見ていたからでもなく
ただ間違えて落としたように見えました。

彼(彼女?)は「もうトシか」とは思わないでしょう。

人間でも若いのが手にしていた物を落とすと・・→ミス
それが
年取ってから落とすと・・「トシかなあ?」

元気がないときならば・・「もうダメだ」

それはオオゲサとしても、気持ちのありようこそ
元気の素とは思います。

とはいえ、そう分かっていても、つい、・・俺もトシ・・


『ぼけの予防』ではそのような気持ちレベルの話は、なし。

お医者様が書かれた本ですからね。

まず、認知症という病気と加齢による現象との違いを
述べられます。

分かりやすいように「年のせい」と書いてありますが
加齢による能力低下、これだけでも気分が良いことでは
ありません。

若いうちは「ええっと、ゲーリー・クーパー、違った
ほれ・・あの・・」とクラーク・ゲーブルが出てこなくても
別に気になりませんが、今、もしかして「ヘプバーンの・・」
どっちかが分からないとなると「トシか=ヤダね~」です。


探し物が出てこないのもありますね。
冷蔵庫を探してそこにあるものが「見えない」ときなど
情けなさがつのります。
一番初めに探して見落とし、あとは次々と大捜査。

これはいわゆるボケが始まったのかと焦りくるい
ぼんやりとしかけてミスでまた最初の処を覘くと
「あるじゃん!」

あれ?最初に見たはずなんだけど・・・


理解力の低下。
電化製品などのマニュアルが面倒で読む気がしない。
とりあえず動けば良いや、となります。


意欲低下。
本から引用します・・

「高齢になると周囲の出来事や環境に対する興味や反応が
 薄れてゆくことが知られている。同じ事柄を見たり、
 聞いたりした時の胸の躍らせるような反応や印象は
 若い頃とは違う。」

私なんかも元々狭い守備範囲が更にせまくなり
また関心が薄れてしまいます。ひどいもんですな。

生徒に教えてもらったEXILEが一曲まともに
見終えることができないのです。

「ダパンプのほうが好きだね」
無理やり関心の薄らぎをごまかしてますね。

誰ソレがヒットしているらしい。
・・いや昔にも似たのがあってパクリだなどと失礼な
ことを口走ってしまいます。


『ぼけの予防』では認知症をまねく病気、
アルツハイマーとか脳血管性痴呆、レビー小体病
などの話に移りどうすれば予防が可能かと
話が進展します。

アルツハイマー予防に頁の多くが割かれています。
私としては脳血管性痴呆が危ないような気も
するのですが、アルツハイマーも読んでおきましょうか。

しかし、気は重いね。

読むうちに催眠効果で絶対その病気になっちゃうような
気がしてしまうのです。