共感力

2011-06-07 18:55:47 | 塾あれこれ
加齢と共に涙もろくなります。
ウソみたいに弱くなりますね。

生前の母がそうでした。
涙もろくなる以前から、まず反応が大きくなっていました。

子供の交通事故のニュースをTVで見て「可哀そう」
災害をみては「怖いねえ、タイヘンだねえ」
会社がつぶれた・・「皆さん、どうなるかねえ」
などなど。
いつも流れている「平凡な」ニュースに対してもそうです。

色々な体験が増えるので、他人ごととは思えなくなり
つい反応が大きくなるのでしょう。
「我が家が床上浸水したら、想像するだに大変だ」などと。

『共感力』とでもいうのですかねえ。


一般的に祖父母は孫に甘くなるのかもしれません。
可愛いだけではなく共感力も働くと思うのです。

「そうか、欲しいものがあるか」と理解するだけでなく
「自分が幼いころは・・」と孫の気持ちになるのでしょう。

甘やかしは良くないのですが、しばしば家庭内トラブルの
もとにもなるようです。
嫁姑戦争が勃発したりしてね。


チベタイ私にも多少共感力が生まれたようです。
ニュースをみて「うわ、こりゃあ大変」と思うのです。
オフクロに似てきました。

まあ、今までの私が冷たすぎたかもしれませんが、ね。

涙もろさは体力・気力の衰えからもくるようです。
我慢できないのですね。

ここで泣いてはいけない、とグっとこらえるという事が
できません。
ぐっとこらえる筋肉がゆるくなっちゃってる。

トシで弱くなった泌尿器と同様じゃん=こらえきれない
・・などと品がない例えが浮かんできます。

情けないですねえ。


泣くということは快感でもあります。
ひとあたり泣けば気持ちがスッキリ。

で、人には迷惑でも自分の快感を優先させているのかも
しれません。

ひと様に気を使わなくなっているのですね。
泣きたいもんは仕方なかろう、ってね。

精神の老化です。


泣けるドラマが少なくなりました。

ニュースや報道番組で泣くのはつらいので避けがちです。
ドラマ程度で泣きたいんですけれどねえ。