私の「教えない」

2008-10-30 15:11:02 | 塾あれこれ
自分の話は書きづらいものですね。
多少、模式的になるかもしれませんが書いてみます。
一度に書き終わる話ではありません。少しずつ。

「先生、今の話わかんないんですが、
 もう一度説明してください」

これを言えない子が多いですから
決して悪い発言ではありません。

生徒がこう言ってくれる授業は通常でもよい授業に
違いありません。
ダメ授業では、もう一度聞いてもどうせ分らないので
生徒も諦めて聞きませんから。

「この問題の解き方が分りません」
なども似ていますね。

良いことではあるのですが、場合により?しばしば?
自分で考える努力をしないで楽をしよう、という
つもりであることもあります。

もしそれが分ればこちらから聞き返します。
「どこまで分って、どこが分らないのですか」
「質問したいことは何ですか」

厳しくしても大丈夫な生徒には強く言い
「自らの努力を放棄している」事を分ってもらいます。

「折角、聞いたのに教えてくれない・・
二度と聞くもんか」となってはいけませんから
加減が大切です。

大方はハナから突き放すわけにはいきません。
状況によりいろいろなリードをします。

「~をやってみましょうか}
「もし~ならどうなるでしょう」
「自分ではどう考えましたか」
「どうして気づきましたか」
「~と仮定すると?」
「こういう場合に先ずすることは?」

突き放すことから手取り足取りまで
(無段階変速ギア)が必要です。

まず発信できるように
次に質問になるように
論理性を作ることを教え
・・考えることを徐々に手助けします。

生徒が間違えていても褒めることだってあります。

論理のやり取り、心のやりとり、が重要です。

厳しく追い詰めることからサボっていても見逃す
ことまで、相手を見つめつつの調整です。

答えを当てにかかる子が一番嫌いで、顔色を見る
子供も嫌いですが、思う通りにゆくには時間が
かかります。
待つのはシンドイ事ですが一番大切なことでしょう。

一本道では進めません。
行ったり来たり、待ちぼうけにシビレがきれたり・・


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