導入した勉強法は本当にそれで良いのか?
簡単な図式から始めましょう。
二つ並べてみますが、代表的なケースを私なりに
まとめてみたものです。
図式の前提として、生徒の間には学力(成績)分布が
あるものとします。便宜的にabcと別けますね。
aはテストの成績がよいグループ。
一般に学力が高いとみなされています。
bが中間でcは下位グループになります。
通常bの数が多いのですが、話を簡単に進めるために
1/3ずつ居るものとします。
さて、どこかが新しい勉強法を採用するとします。
(現状より学力や成績をアップさせたいのは誰も同じ)
大きくいって二つあると思いますが、まず一番目は
もっとaの人数を増やそうという作戦です。
bからaへ上がる生徒を増やします。
ただし現実には逆にbからcに下がる生徒も
出てきます。
立派なシステムですと上がる生徒が多くなり
aが3/5にもなるかもしれません。
多少下がるのがいてcが2/5ですね。(bが消滅・・)
通常みなさんaに注目します。
「すごいシステムだ、aが倍増したぞ」
進学校や進学塾はすぐに採用するでしょうね。
受験結果も倍になるのですから。
○
下位グループの問題は認識しているでしょう。
良心的な組織ならば別途手当てをいたします。
補習とか個別指導とか。能力別授業編成も。
それらをエクスキューズとしてaの倍増に飛びつく
ハズです。
私でも進学塾のときならば採用したでしょう。
しかし、一部とはいえbの人間をcへ落とすシス
テムが果たして教育的といえるのか?
その生徒たちの立場になって欲しいものです。
上記思考モデルではcは微増なのですが
私はそれでも問題であると思います。
社会全体として40%のcでいい?
「きめ細かい対策」自体が生徒に「自分はcだ」
という気持ちを植えつけてやしないか?
つねに補習をやらされる側の気持ちになってみると
感謝ばかりとはいかないでしょう。
もちろん全体が上がるようなやり方がベストです。
ただそれは神業に近いでしょうね。
あれば全国で飛びついているはずです。
○
ご時勢は塾だけが営業を考えるものではありません。
格差拡大に目をつぶっても上をなんとかしたいのが
先生方各位のホンネでは?
cから月謝はしっかりと頂いておいて、です。
◎
対照的に同じ成績アップでもaは変わらないが
cからbへ、が増えるシステムではどうでしょう。
どこどこ何名、が生き死にを分ける時代に
一定以上の生徒を抱える組織が採用するか?
やはりaを増やす方を採用するでしょうね。
◎
こう書くと私はゴリゴリの平等主義者のように
見えてきますね。
そういうレッテルを貼って格差拡大の考えを
進めている多くの日本人に、それだけでいいの?
と思うのですが、続きは明日。
簡単な図式から始めましょう。
二つ並べてみますが、代表的なケースを私なりに
まとめてみたものです。
図式の前提として、生徒の間には学力(成績)分布が
あるものとします。便宜的にabcと別けますね。
aはテストの成績がよいグループ。
一般に学力が高いとみなされています。
bが中間でcは下位グループになります。
通常bの数が多いのですが、話を簡単に進めるために
1/3ずつ居るものとします。
さて、どこかが新しい勉強法を採用するとします。
(現状より学力や成績をアップさせたいのは誰も同じ)
大きくいって二つあると思いますが、まず一番目は
もっとaの人数を増やそうという作戦です。
bからaへ上がる生徒を増やします。
ただし現実には逆にbからcに下がる生徒も
出てきます。
立派なシステムですと上がる生徒が多くなり
aが3/5にもなるかもしれません。
多少下がるのがいてcが2/5ですね。(bが消滅・・)
通常みなさんaに注目します。
「すごいシステムだ、aが倍増したぞ」
進学校や進学塾はすぐに採用するでしょうね。
受験結果も倍になるのですから。
○
下位グループの問題は認識しているでしょう。
良心的な組織ならば別途手当てをいたします。
補習とか個別指導とか。能力別授業編成も。
それらをエクスキューズとしてaの倍増に飛びつく
ハズです。
私でも進学塾のときならば採用したでしょう。
しかし、一部とはいえbの人間をcへ落とすシス
テムが果たして教育的といえるのか?
その生徒たちの立場になって欲しいものです。
上記思考モデルではcは微増なのですが
私はそれでも問題であると思います。
社会全体として40%のcでいい?
「きめ細かい対策」自体が生徒に「自分はcだ」
という気持ちを植えつけてやしないか?
つねに補習をやらされる側の気持ちになってみると
感謝ばかりとはいかないでしょう。
もちろん全体が上がるようなやり方がベストです。
ただそれは神業に近いでしょうね。
あれば全国で飛びついているはずです。
○
ご時勢は塾だけが営業を考えるものではありません。
格差拡大に目をつぶっても上をなんとかしたいのが
先生方各位のホンネでは?
cから月謝はしっかりと頂いておいて、です。
◎
対照的に同じ成績アップでもaは変わらないが
cからbへ、が増えるシステムではどうでしょう。
どこどこ何名、が生き死にを分ける時代に
一定以上の生徒を抱える組織が採用するか?
やはりaを増やす方を採用するでしょうね。
◎
こう書くと私はゴリゴリの平等主義者のように
見えてきますね。
そういうレッテルを貼って格差拡大の考えを
進めている多くの日本人に、それだけでいいの?
と思うのですが、続きは明日。