完璧に出来ているのに分かってない

2013-02-23 09:55:22 | 塾あれこれ
たまには塾の話。

算数などで特にはっきりと現れますが
完璧に出来ているのに実は何も分かっていない
ということを、案外と多く見かけます。

式は?・・・・・正しい
説明させると・・完璧にできる

外から見れば文句のつけ様がない、
ところが実は分かっていない。

この場合生徒本人も「分かっているつもり」ですから
扱いが難しいのです。
説明もできて、式もきちんと書けて、答えがマル
これで文句はないだろ、ってね。


多くの生徒は、そのときに分かっていなくても
いずれ分かるようになりますから問題はありません。

途中、テストの点が伸びないおそれは大ですが
長いスパンでみれば人間としては大丈夫です。

ん~、例えば十進法の意味が分からなくても使えれば
良いし、六十進法や二進法との違いが認識できれば
それでもう大丈夫でしょうから。
割合だって、きちんと分かる方がすごい。


ところが、いずれ分かるであろうと希望的観測をして
放っておいたら、途中で混乱が大きくなり
投げ出してしまう生徒が出てくる場合があります。

そこまでいかなくても、入試勉強などで「分からない!」と
挑戦を諦めてしまったりします。

そうならないように、本当に分かっているかをチェックし
必要があれば手をうつ仕事が塾の役目。
注意していれば「これはリスクが高い」と分かってきます。

簡単には、応用問題をやらせれば、分かっていないことが
明白にチェックできます。

(これも、根本が分かっていないのか、枝葉なのか
 気をつける必要はありますね)

とはいえ常に難しい応用題を分かってるか、と与え続けるのも
現実的ではありません。
強くない子は参ってしまいます。
場合によっては、分かっていなくてもOKを出して次へと言う
加減も必要ですね。
あとあとフォローしなければなりませんが。


さて、では「実は分かろうとしない」子をどのように
成長してもらうか。
どこかに「マルになればそれでいいや」という気持ちがあります。

どうすれば「分かる」レベルになるのか。
少なくとも(分かっていないと自己認識)でき
「それではいけないんだ、なんとかしなきゃ」となるか。

難しいんですよね。

一つ言えるのは、大概、長いスパンを必要とする、と
いうことです。
一律に(ナニナニ方式で解決)ともいかないでしょう。
個別が有効な方式になりますね。

本人の成長を見ながら気長にアプローチします。

急いで付け加えますが全国チェーンで形式だけが個別
アルバイトが教えまくるってのでは難しいハズです。


ご家庭で保護者や兄弟が教えるときに、長いスパンで
フォローできるかということが一番不安です。

教えた、出来た、・・・しばらくして
「あれ、この前出来たのに。もう忘れてる」と
また教えて済ます。

忘れてるんじゃなくハナから分かっていなかった・・・

それを繰り返すと「この子は苦手みたい」

そうではなくて、あなたが苦手にした。。。


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