サッチモのハンカチ

2008-07-11 09:41:02 | 塾あれこれ


ルイ・アームストロング、愛称サッチモ。

丸い顔にどんぐり目玉、明るそうな性格は
多くの人に愛されました。
ひょうきんなイメージですがジャズに大きな
革命をもたらした巨人でもあります。

黒人差別がひどい時代でしたから、その中で有名に
なることも大変だったでしょう。
逆に白人に媚びを売っていると黒人から疎外される事
もあったようで、板ばさみで悩んだそうです。

オバマの活躍する現代でも根強く残る差別は日本人も
カラードですから、ひとごとではありませんね。

サッチモはあのキャラでだけ(芸人)として評価され
偉大な音楽家の尊敬は受けていなかったのでは?

そのうえ人種差別です。
身の置き所が無かったでしょう。

WHAT A WONDERFUL WORLDが
泣けるわけです。
あったかいサッチモの世界は厳しさの中で彼が掴んだ
ものでした。
神を信じるしかない、つらい世間だったのですね。


ルキアーノ・パバロッティ

一番高い声を強く大きく明るく、
その意味では歴代NO1ではなかったでしょうか。
明るい迫力は他の追随を許しませんでした。
体格も。

彼は声の立派さのみを信じたようです。
テノールの(味)をぶっ飛ばしました。
今まではそこに皆んな苦労したというのに。

これも現代の「革命」でしょう。
評論家は知らず、庶民は支持しました。


私、ドミンゴとカレーラスは聴きましたが
パバロッティはバカにして聴き逃してしまった。
ステージがお高いセイもあります。

白血病から生還したカレーラスの舞台、歌う前に
登場しただけでスタンディングオベーション。
金持ちそうなご婦人達がずらり大喝采でしたねえ。

それにはシラケましたが唄は最高でした。


TVで三大テノールを視聴しましたが、ああなると
パバロッティの声が勝ちます。
カレーラスは無理してるみたいに見えました。

でも(味わい)はカレーラス。
芸術は声だけではありませんから。

いや、パバちゃんの話でしたね。
他の二人がかすむので逆に一度は聴いておくべき
だったと後悔しました。

さてサッチモとパバロッティの共通点に
舞台でハンカチ、があります。
目立ちますよね。

(つづく)


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