とく

2018-01-09 09:32:02 | 塾あれこれ
以前にも書いていますが私が小学生のころ
祖父母が飼っていた白ネコの話です。
(名前は「とく」)

真っ白で賢く運動能力も優れていました。
ネズミもよく獲っていたようです。
昔は飼猫のお仕事でしたからね。

「家にいるだけで鼠が寄らない」と
可愛がられていたようです。

喧嘩も強かったのでしょう、傷ひとつなし。

時折、家出をしていました。
最長半年。
諦めていた頃ふらりとご帰還でした。


ある時コタツで寝ていた祖父の足を齧った話も
書きましたよね。
以来両者は犬猿の仲。

代わって私がペットにしていました。

どこをどう触れば喜ぶか勉強になりましたね。

猫族との長い付き合いの初めです。


で、とくの奇妙な癖。

餅搗きが大好きだったのです。

年末、石臼でぺったん始めると、喜んで
気も狂わぬばかりでした。
杵つきの人にも危ないし、出来た餅を並べた
もろ蓋にも跳び込みかねません。

可哀そうですがその日は首にひもをつけ
暴れないようにしていました。

年に一度のもち米の匂いがたまらなく嬉しい
ものだったのでしょう。

ネコには言葉が存在しない分、幼い記憶が
どっとよみがえり「何だか分からないがサイコー」

きっと目も見えない頃米のとぎ汁を与えられていた
のです。

今思っても涙が出るほど可愛かったですね。

人間よりネコでしょ。


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