旧友の電話

2014-06-12 14:36:04 | 塾あれこれ
30年ぶりか、いや20年か。

ともあれ旧友からの電話です。

そういうことに似合わない私は昼寝の入りかけ、
寝ぼけた声で電話口にでたものです。

もともと薄い私の人間関係は、オタク状たる現在
まったく機能していません。

それはそれで、つらくもしんどくもなく、気楽なもの、
・・というのは貧乏生活とも似通います。
なってみりゃ、案外平気よ、ああた。


若いころの人間的な関係だけなら良いのですが
大人になってからの社会的、政治的な部分までが
人格を覆ってくると面倒でね。

君ら利益がなければ付き合わないのか?

「いまどうしてる、仕事。出世。」
まさかそこまでは聞きませんが
その価値だけの人間関係ならご免ですね。

「塾へ行かせたいんじゃが」なんてロコツな話も
ありましたね。
嫌だ、嫌だ。

よって同窓会には参りません。

(冴えない自分)を守る見栄、かもしれないけれど。

ま、悪たれは良い加減にしましょう。


旧友でしたね。
S君。

中学高校と一緒で、大変に世話になりました。

あちらはスポーツマンで明朗活発、交友範囲も
広く、かつ、きらびやかです。
大学では自治会長だったかな。

彼の仲間に私を入れて頂いたのが不思議なくらい。
あのころは細い糸でも友達になれました。

私は、ご存じ、どんくさい貧乏たれで、スポーツも
勉強も、できず、暗い生活をしていました。
そもそも私立の学校へ行くのが間違いだったかなあ。

ま、そこへ手を差し伸べてくれた何人かの有徳者が
当時の私の友達であったわけです。

S君は特にフランクだった。
細やかな神経に裏打ちされていたようです。

「Sです。君のブログをみつけどうしてるかな、と。
 その後、体調はどう?」

会話っちゅーものに慣れない私は、とりとめのない事を
口走ったに違いありませんが、上手に受け止め
キャッチボールを成立させます。
さすが還暦すぎ。

何の用とてない電話でしたが、やはり有り難いもので
昔を思い出したりしました。

そのうち同窓会名簿とか、また電話を頂くでしょう。


ブログを見つけたというのは、たぶんウソ。
もちろん引きこもる相手を気遣ってのものです。

突然、何の電話と思いますからね。

・・あいつならブログやってるようだよ。
  もう時代遅れだろうに。

・・ん、でもそれでいってみるか。
  気がほぐれやすい導入だね、
  何しろ変わってるからな、中身もないくせに。

という具合だったのでしょう。

どこかでそんな話があったとすれば、それもまた
有り難いことです。

何はともあれ、S君に感謝。


で、同窓会などに呼ばれたら?

行きません。金もないし。


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