正面から言うな

2016-07-27 19:36:28 | 塾あれこれ
仮説ではあれ、ハイハイチルドレンかもしれない生徒に
「もっと巧く勉強に向かえば」と教えてあげることは
必要であると考えます。

*自分の言葉で考えているか
*納得できない部分をしっかり見つめているか
・・・

けれど、それを上記のようにあからさまに言うと却って
上手く受け止めてもらえない恐れがあります。


また、勉強だってさ、いい加減にしろよ
基本は分かってるんだぜ、

もっと上に?
真剣に取り組んでいてこうなんだから限界でしょ。
やること一杯あるし、効率の悪い「あがき」は止めた!

塾だからショーバイで言ってるんちゃう?
見え透いた「おだて」には乗らないよ。

ええ?
分かってると思っても実は駄目だって・・

んなら尚更できねー


気づかれないように、そっと対処すべきでしょう。

本当に分かっているかどうかをそっと炙りだすのです。
(だから個別が重要なのです)

大人になっても自分の力を低く見ている人がいます。
おおむね、平均までは出来るものです。

目標を高くしない事が大切ですね。

滅多に誉めてはいけません。
「それぐらい当たり前だろ」というスタンスです。

本当に誉めてもらいたい時を察して誉めます。
そんなに数多くチャンスはありません。

「運」ですよ、ホント。

とある「感じ」

2016-07-27 13:50:57 | 塾あれこれ
学習は何のためにするか。
もちろん更なる学習をするステップでもあり
また、人間的成長を期するツールでもあります。

ただし、科学的な検証が難しいので人さまへは
申し上げにくい、おっさんの或る仮説、ですね。
(ちょいと偉ぶっていますか?)

何十年も塾の仕事をしていると、思い込みかも
しれませんが、人間っていくつかのパタンに
入ってしまうことが多そうなのです。

思い込みは危険とは承知しているものの
いくつかの可能性を考えられる、という
使い方は仕事の手助けになりそうですね。


その中の一つに、あるタイプの保護者(とくに
女性のことが多いですが)子供が似たパタンで
成長していることがあります。

(あくまで、私の勝手な思い込みです)

子供が、人の言うことをハイハイと素直に
聞いてくれるのです。
もちろん学校などでも受けが宜しい。

「~はこういう風にやります」
「はい」

リアクションも早いですね。


お母さんは、リッチで、身なりもすっきり
口も達者なら、常識的でもあります。

社会でも学校でも一目置かれています。

「ああ○○の件ですか、TVで△さんがこう
 仰っていましたね、・・・」

家庭に来客があると
「○さん、お客さまだからあちらでお勉強なさい」
「はい」
こんな具合なんでしょうね。

良い子に育っています。

ただ、よくない方向に育って行く場合も
ありはしないか?

学校で先生が「~です、分かりましたか」
「は~い」

分かっていなくても、あるいは賛成しづらくても
まず「はい!」

勉強の内容が分かっていなくても
「分かりました」

本人は分かったつもりなのです。
正直に口から「はい、分かりました」

新しい単元で、基本は分かるが応用が効かない、
そんなタイプに、ハイハイチルドレンが
多そうです。
マルになればそれで終了、と思っている。

成績は、まあまあ=いまいち。
難関校には手が届きません。

でも、本当は力があるのに。
本人は訝しがるかもしれませんが。


自分の言葉で考えているか。
納得できるまで考え抜いたことがあるか。

分からねば「分かりません」と言えるか。
分からないことを自分の言葉で表現・説明できるか。


自信が無い事が他人にバレちゃって構わない、
質問が出来る子は分かっている子なのです。