社労士(社会保険労務士)さんのひとり言

社会保険労務士ブログは早く卒業して、グルメブログにしたいものです。

ジェネリック・・・。

2009年02月11日 09時04分32秒 | Weblog
どこかのマンガで(確か、村上たかしさんのマンガだったと思う。)、薬剤師の前で「ジェネリック~。」と叫ぶオバサンの話が載っていました。そのオバサン、「ジェネリック=薬が安くなる呪文」と考えていたらしいというオチなんですけど・・・。さすがに、私には笑えなかったのであります。

どうも、ジェネリック→医薬品代が安くなる→医療費も減る→万々歳・・・という感覚らしいけど・・・。本当にそうなのか??

広島県の呉市が、このようなお知らせを行なっています。

「呉市では、本年7月から、医療費削減効果の大きい国民健康保険被保険者に対し、ジェネリック医薬品促進通知サービスを実施しています。
これに伴い、7月に「ジェネリック医薬品促進のお知らせ」を通知した方2,970名を対象に、アンケート調査を実施しました。回答率は35%で、回答した方の約3割がジェネリック医薬品に切り替えていました。
今後も、促進通知は一定期間継続し、医師会・薬剤師会等の関係機関とも密接に連絡を取りながら、ジェネリック医薬品の普及を図りたいと考えていますので、市民の皆さんのご理解とご協力をお願いいたします。」

さて・・・。しつこいようですが、ジェネリックとは・・・。

「新薬の特許期間満了後に、厚生労働省の承認のもとに発売される薬のこと。開発期間が短く、開発コストも大幅に抑えられるため2割~7割の価格に設定される。」

まあ、簡単に言うと、人のふんどしで相撲を取るから価格が安いわけです。そりゃあ、新薬のメーカーが巨大なコストをかけて開発して、医薬品営業が医師にプロパガンダした薬を「あの薬と同じものですよ。」の一言で掠め取るわけですからね。

問題は・・・。先発品とジェネリック。本当に同じものなの??ということ。

例えばバルク(原薬)。バルクの生産国・会社はどこかわからないでしょ。先発品と同品質かどうかわからないでしょ。

それに薬には・・・。フケイ剤(薬のかさを増すための物質。)や各種添加物も重要な要素なんですけど・・・。各ジェネリックが先発品と同等と言えるかどうか。それも疑問。

それと、ヒューマンパワー。私も医薬品営業だったのでわかるんですけど。いわゆるジェネリック(我々はパチとかゾロと言っていました。)が入った病・医院には、情報提供は行なわなかったですからね。だって、こちらの売上にはならないから。

となると、医師に対して重要な情報を提供することがジェネリックメーカーに出来るのかどうか。

私は、前に、「せめて、一流のジェネリックを使用して欲しい。」と書きました。少なくとも、錠剤やカプセルには刻印のあるモノを。ジェネリックメーカーとして名のあるメーカー品を使用して欲しいですね。

呉市に問う。

「もし、ジェネリック医薬品使用で問題が起きた時は、呉市は責任をどう取るのか教えて欲しい。少なくとも、あなた方がジェネリック使用を勧めているのだから。責任がないとは言えないはずである。」
コメント
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