味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

業は勤むるに精しく、嬉しむに荒む。

2015-11-20 10:01:58 | ブログ
第2519号 27.11.20(金)
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業は勤むるに精(くわ)しく、嬉(たの)しむに荒(すさ)む。行ないは思うに成りて、随うに毀(やぶ)る。『文章軌範』(韓文公「進学解」)
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 学業は勤めれば勤めるほど精通するが、反対に遊びふけっていればいるほど、荒んでだめになるものだ。また、行状は思慮をめぐらし工夫すればするほどよくなるが、反対に気随気儘にやればやるほどだめになってしまう。519
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 【コメント】当を得た言葉・訓戒だと思います。怠け者で成績優秀でもなかった私が、何故これほどまでに、学問の世界を逍遥するようになったか、自分でも不思議な位です。一流の人は死ぬまで学び續けるというのを文献で読んだことがありますが、私は三流以下ですけど、倒れるまで学び続けたいと思っています。
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 それは『南洲翁遺訓』との出会いが齎してくださいました。平井先生と出会い、竹下先生と出会い、そして荘内南洲会の先生方との出会いのお蔭で今日があります。ここまでくれば学問を諦めるということはありません。出来れば小野寺先生方に近づきたいと願っています。
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 拙著『礼節のすすめ』を出版したとき、小学校五年の時担任をしてくださった女の先生にご贈呈しましたら、味園さんがテーマにするような本であり、貴方はそういうことをする人だと昔から思っていましたと言ってくださいました。昨年お亡くなりになりましたが。
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 昨夜の御稽古は見事でした。失礼ながら児童クラブの子供たちとは天と地の差があると思います。私の所にくる子供たちの親御さんたちは、何が何でも偏差値向上だけをねがっていないと思います。
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 これからの長い一生を、真面目に、強く正しく、人生をあやまらないよう、謳歌しかつ人様の御役に立てるようにと、思っているようです。連日の報道で成績優秀であった大人たちが、非違行為に手を染め、懲戒免職になっている事実を私は何時も話しているからだと思います。
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 私が文献等々の筆写を始めてから半世紀位になります。これほど有意義な学び、遊びはないと思っています。ですから、先般、荘内南洲会の先生方にハガキを出した子供たちに、厭きさせないように導いて行くかが課題であります。
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 昨夜は拙著『学問と武道のすすめ』頁30、曾子曰はくを何回も大声で読みました。とにかく素晴らし子供たちです。日本国中でこれほど元気よく読み、『南洲翁遺訓』を諳んじる子供たちはいないと思います。それは老人の私の手綱裁きにあるのです。
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 今まで半世紀近く子供たちに接してきましたが、子供よりか親の方が先にあきらめてしまうようです。でも田上さんは私が死ぬまでついてくるとのことです。そういうお心の素晴らしい子供さんたちのお蔭で、私の心臓は止まることなく鼓動し続けているのだと感謝しています。

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『臥牛菅実秀』(第57回)
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 ところが実秀の評判は相変わらず芳しくなかったし、第一に重臣たちで実秀を知っている人がほとんどいなかった。重臣層のすべてが、松平権右エ門や山口三郎兵衛のように家柄とか格式にとらわれずに人材を求めていたのではなかったのである。上士と下士とは同席せずといったやかましい身分制度の上に安坐しているだけであった。この間に立って山口三郎兵衛は機会をとらえては重臣層に実秀の存在を認めさせることに努力していた。
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『論語』(第452)
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 孺悲孔子を見んと欲す。孔子辞するに疾を以てす。命を将(おこな)ふ者戸を出づ。瑟を取って歌ひ、之をして之を聞かしむ。
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 孺悲が孔子に面会を求めにきた。孔子は病気だといって断った。取次の者が戸口を出ると、孔子は直ちに瑟を取って弾きこれに和して歌って孺悲にその声が聞こえるようにして、真に病気でないことを知らせた。蓋し警(いまし)めて自ら悟らせようと思ったのである。
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『農士道』(第334回)
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 山桜の樹を日本国家に譬ふれば、一輪一輪の花びらは、吾等一人一人の日本国民である。山桜の根幹は實に吾が日本天皇----国家の仁にまします。朝日に匂ふ山桜花は、一輪一輪の花が根幹の生命力によって、各々其の分に応じて生命の美を発揮するが、又散るべき時致れば些かの未練もなく潔く散って其の根に帰する。殊に其の散り際の潔きを以て、山桜花たる本性とする。而して是れ実に山桜花の「ひの本」するはたらきであって、吾等日の本にまします大君の御為には、其の一輪一輪の花びらに當る我等一人一人のすべてを潔く捧げ盡す義勇奉公の念の熾烈なること、亦當にかくの如くあるべきである。
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