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妙心寺13 特別拝観8 玉鳳院 花園法皇忌(太秦・花園散策18)

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写真は、祥雲院殿(奥)と風水泉

領内のほぼ中心です(簡易地図)。
通常は非公開ですが、2012年や2016年の京の冬の旅で公開されました。
また毎年11/11、花園法皇忌の献茶式がこちらで行われます。
山内でも最古の塔頭です。
庫裡から内部に入ります。
拝観料は600円です。

庫裡から方丈に入ります。
方丈内部は正面に3間、後ろに3間の構造ですが、正面の3間を縁側から拝観します。
正面に開基の花園法皇の尊像が祀ってあり、襖絵は左から麒麟図、竜図(室中)、山水図(以上は狩野安信筆)で、右手奥の上段の間は金色の秋草図(これだけ伝狩野益信筆)です。
前庭は白砂の枯山水庭園で庭の正面に唐門があり、そのまま奥の開山堂の前まで続きます。

廊下に移動すると、前庭の反対側は苔で緑の枯山水庭園です。
このすぐ手前に“風水泉”という古井戸があります。
ここで開山の関山慧玄が立ったまま入寂されたそうです。
庭園の奥には豊臣秀吉の子・鶴松の霊屋”祥雲院殿”がありますが、これは後程近くまで行けます。

次に開山堂の“微笑庵”です。
ここには開山の関山慧玄がお祀りされていますが、内部には入れず外からの拝観です。
後日別の機会で開山堂内に入りました。
床は敷瓦で、正面の須弥壇の奥に関山慧玄像がお祀りされています。
その須弥壇の手前に1段広めのスペースがあるのですが、この直下に関山慧玄が埋葬されているそうです。
ですからここは中央を通らずに、端を回り込んで奥に入ります。
さすがに奥の天井は、二重折上小組格天井でした。
開山堂の前には妙心寺型燈籠が2基あり、さらに庭園を挟んだ正面には重文の平唐門があります。

外部に戻り、開山堂を回り込みます。
奥には、向かって左から織田信忠(信長長男)、織田信長、少し離れて武田信勝(勝頼長男)、武田勝頼(信玄四男)、武田信玄、武田信豊(信玄次弟信繁の長男)の供養塔があります。

さらに進むと前述の祥雲院殿の前に着き、内部を覗けます。

後は引き返して終了です。

花園法皇忌 献茶式
玉鳳院での献茶式と拝服席+他の塔頭での副席(持ち回り)+微妙殿でのお斎で、3000円。
お茶券は方丈で一般発売もしています。
庫裏から入り、廊下に荷物を置いて方丈へ。
方丈の左手側は御詠歌の方が座られるので、一般は右側に座ります。
9:00~9:30まで藪内家家元による献茶式。
唐門からお参りの和尚さんたちが入られるので、この間は唐門が開扉されます。
最後はお焼香をして、終了です。
お焼香の後は、廊下の手前、庫裏にある10畳間で拝服席。
御詠歌の方が優先ですが、一般でも1席目に入れる余地はあります。
しかし点出しですので、10分程度で1席が終わります。

このあと法皇忌は、副席(場所は毎年持ち回り)と微妙殿でのお斎で12:00前には終わります。




コメント ( 2 ) | Trackback ( )
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コメント
 
 
 
あれ? (桜三里)
2014-02-01 20:13:10
以前、京の冬の旅で玉鳳院を拝観(参拝)いたしましたがその時は高野山 奥の院 弘法大師御廟みたいに妙心寺では最も聖域としている為庭園を含めて全面的に撮影を禁止していましたがその時は撮影の許可が下りたのでしょうか。

比較的、妙心寺は大徳寺と比べ観光目的ではない信仰が目的の寺院であるものの庭園を含めた撮影を全面的に禁止する塔頭寺院が少ないのが本当に有難いです。
 
 
 
桜三里さま (amadeus)
2014-02-01 21:17:34
この写真は、NHKカルチャーの講座で訪問した際のもので、その時は大丈夫でした。

5人しかいなかったからかもしれませんが、その際は上記のように開山堂の須弥壇にまで入れて頂きました。

一般の公開ではなく、料金は張っても少人数の機会だともう少しなんとかなることもあります。
 
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