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厭離庵(嵐山・嵯峨野散策24)
写真は、紅葉の書院前庭
二尊院を出て左折するとすぐにT字路(E地点)につきあたります。
正面の壁の“かのん”という看板が目印です。
ルート2は、基本的にはここを右折です。
約100mの左手の路地の奥に「厭離庵」があります。
厭離庵(えんりあん)は嵯峨野にある尼寺で、藤原定家が小倉百人一首を編纂した場所と云われています。
普段は非公開ですが、11月初めの週末頃から12月初めの週末頃まで特別公開されます。
場所は、「嵐山・嵯峨野散策」のE地点から清凉寺に至る道の途中の左手の小路の奥にあります。
小路の両側は竹林です。
表門の前で拝観料500円を納めます。
表門を入ると小さな前庭があり、苔がきれいです。
この左前方に茅葺きの小さな門があり、左に階段(A)があります。
まず茅葺きの門をくぐると、右にお茶室の待合である外腰掛けがあり、周囲は露地庭園です。飛び石に一面の苔、静寂が周囲を包みます。
左手奥には定家が筆を洗う水を汲んだとされる“柳の井”があり、左の高台の上には時雨亭が見えます。
元に戻りAの階段を登ります。
右手に庫裡、並んで奥に書院があります。右手後方には先程見えた時雨亭に続く横道があります。
時雨亭は大正12年に造られたお茶室で、内部も見ることができます。
2畳の広縁がある4畳で、出書院が付いています。
内部の細工は桂離宮を真似たそうです。
庫裡と書院前庭はもみじと苔がきれいな庭園です。
これを歩いて書院に沿って右に曲がると、正面の階段の上に本堂があります。
本堂には本尊の如意輪観音像がお祀りされています。
左右には開山の霊源禅師像、西行法師像、藤原家隆像、紀貫之像がお祀りされています。
また本堂左手前には定家塚もあります。
2017年の春の非公開文化財特別公開で、書院と本堂に入れました。
書院は奥の間が8畳で、「厭離庵」の扁額があります。
本堂は中央が8畳、左手も8畳、右手が7畳で炉が切ってあり茶室仕様です。
中央の天井には飛天が描かれています。
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