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大徳寺10 特別拝観1 本坊

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写真は、玄関の庫裏

拝観料は800円です。
通常GWと11月上旬の10日間ずつぐらい特別公開があります。
また10月の第2日曜日は曝凉展(寺宝の虫干し)で、この際には国宝の「観音猿鶴図」を観ることもできます(雨天中止)。

さすがに塔頭よりもはるかに大きいです。
表門から庫裡(台所)を抜けて、方丈へ。
方丈内部には狩野探幽の襖絵があり、外は枯山水の方丈前庭と、正面に国宝の唐門があります。
唐門は、日光東照宮の唐門のお手本になったそうです。
方丈の東側に進みます。
枯山水の方丈東庭は小堀遠州の作庭です。

次に北側の書院とそのお庭に行きます。
庭園の中央には、平家物語で有名な沙羅双樹があります。
沙羅の樹は1本では育ちにくいため、古来から2本並べて植えるそうです。
ですから”双樹”なんですね。
また朝咲いた花が夕には花ごとボトリと落ちることから、無常観の象徴になっており、大徳寺の至る所にあります。

これで方丈を1周して庫裏に戻って来ます。

2014年9/20~10/11の公開は法堂も同時に公開されました。
その際は方丈前庭の西側から外に出て、北側から法堂に向かう拝観ルートでした。
方丈を出て右側、法堂の北側に重文の寝堂(茶堂)がありました。
本来は法堂で講義する和尚さんの控室だったそうです。
現在内部には首のない大燈国師像がお祀りされています。

浴室
2020年9月に方丈修復前に、3000円で予約特別拝観がありました。
解説員と一緒に回るツアー形式でした。
まずは方丈内部を反時計回りに回ります。
外に出て、法堂内部。
そして唐門へ。
唐門は真下にまで入れました。
鐘楼の奥を回り込み、法堂と仏殿の間へ。
その奥に周囲を池に囲まれた経蔵があります。
池には石橋の梅橋が掛かっていました。
今は何も使っていないそうです。
三門の方に降りてくると、三門の隣に浴室があります。
最後は三門を開扉してその下をくぐり、仏殿を解説して1時間で終了でした。




コメント ( 10 ) | Trackback ( )
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コメント
 
 
 
曝凉展 (super-meteor)
2012-10-14 20:13:37
本日、大徳寺と高桐院にいってまいりました! もちろん、、宝物狙いです(^^)、、、と、見せかけて~、いや、結果的に宝物はついででした汗
なぜなら、方丈の40面近くの狩野探幽の襖絵を至近距離でばっちり鑑賞したからです。特別公開では部屋内に中々立ち入れないので、、、w こういう時はチャンスでした、、アァ~、しかし、かなり異質な空気を出してしまいましたw

ただ、牧渓の国宝、重文も、明兆の重文 十六羅漢(一幅 長谷川等伯)も素晴らしかったです★ 個人的には長澤盧雪の虎図は目を見張るものがありました。

高桐院の国宝 李唐の掛軸については隠し落款を探すのに必死^^;に探しましたが、モヤモヤしてて判別つかなかったです~

曝凉はあと、妙心寺が楽しみです★
 
 
 
super-meteorさま (amadeus)
2012-10-14 22:49:11
こんなことを書いたら引かれるかもしれませんが、僕自身は
書画の良し悪し、敷いては個人的な好き嫌いすらも判別できないです・・・。

「ほう、そうか。これがあの。」って思う(確認するが正しいか)ぐらい。

根本的な興味の問題のような気が・・・。

残念な人でスイマセン。

庭園なら個人的な好き嫌いはもちろん、手の入り具合までも分かるようになってきたのですが・・・。
 
 
 
妙心寺 (WAN)
2012-10-15 10:07:47
神護寺・大徳寺と並んで素晴らしい曝凉展ですが、国博でおこなわれた妙心寺展以降、妙心寺では開催されていません。
私は、妙心寺では最後に行われた際に、一度だけ訪れたことがあります。大徳寺と並ぶほど素晴らしいものだったのですが・・・。(確か最後に抹茶接待、そして通常拝観付きでした)
今年は、まだ電話で確認していないので開催有無はわからないですが、今までの雰囲気からは開催されないような気がします。文化財に気を遣うし、人員も必要なので大変なのですかね。因みに、公の観光案内の冊子やHPにも、昨年まで誤って開催されるという情報が載っていたりしたので要注意です。
 
 
 
ちなみに、 (WAN)
2012-10-15 10:15:03
大徳寺曝凉展の通(?)の楽しみ方は、super-meteorさんのされた探幽の重文・襖絵鑑賞です。(笑)
かけられたものの方が気になって折角の襖絵、見られる方が案外少ないんですよね。普段の特別拝観では、あんなに近くで見られないにもかかわらず。
私も、三度大徳寺曝凉展に行きましたが、一度目は見事にほぼスルーしてしまいました。(笑)
 
 
 
WANさま (amadeus)
2012-10-15 12:18:02
妙心寺の曝凉展は最近ないみたいですね。

大徳寺は言われればそうですね。
特別拝観でも方丈の部屋の内部には入れませんもんね。

僕もすっかり掛かっているものに気を取られていました(笑)。
 
 
 
「曝凉展」(本坊・高桐院) (frippertronics)
2014-10-14 23:49:33
毎年行こう行こうと思っていてやっと実現しました。
こんなに膨大な量のお宝を一遍に、「近くで直接」見れるのは凄いことです。特に探幽「襖絵」は結界も無く触ろうと思えば触れますものねえ。(第4室の天秤を担いだ売り子や茶店の洒脱な描写、第5室の猿回しの精巧さは印象に残りました)
ガラス越し遠距離からの拝観で良く見えない青蓮院「青不動」は見習ってほしいものです。

高桐院・李唐の掛軸の隠し落款は右双の樹木の間にあるとのことですが、結局ハッキリとはわかりませんでした。

このような曝凉展、妙心寺はもう実施しないのでしょうか…

あっ、あと高桐院の茶室「松向軒」は細川三斎により随所に利休流意匠(特に半柱が優美。黒壁もGOOD)がみられる落ち着いた茶室でお奨めです。また露地も不審庵に似て(言い過ぎかなあ)素晴らしいものです。
私はいつも建物沿いに歩いて露地に侵入し茶室の躙口から茶室の中を覗いたりして堪能しています。有名な南庭が注目されがちですが、露地や最奥で地味な茶室も気にかけてやって下さい。
 
 
 
初めて (奈良県民)
2015-10-16 19:03:04
大徳寺の曝涼を見ましたが本当にすごいですね。並の企画展を超えた充実度でびっくりしました
私のように日本美術から入った人間には感動でした
 
 
 
奈良県民さま (amadeus)
2015-10-17 06:17:03
美術に疎い方の僕の知識でも、スゴイものがあるというのは分かったので、その分野からの方は尚更なんでしょうね。

本坊と高桐院で1日過ごされる方もおられるようですから。

今年は日程的に諦めましたが、また行ってみたいです。
 
 
 
京都春秋 (アノマロカリス)
2020-09-09 21:22:44
もしかしたら Amadeus さまが報告されるかと思いましたが、別項で堀川通さまが検討されている様でしたので先にご報告させていただきます。

8日は平日の昼食時の12時からという事で、まさかの予約は1名のみの貸し切り状態になりました。
10分ほど前に受付をすると、「お一人だけですから」とすぐにスタートしていただきました。
通常は方丈前庭を見ながらガイドさんの歴史の説明から始まるのですが、「何度も来ている」と言うと「ではゆっくりご覧ください」と方丈の障子を開けて下さいました。
室中の間以外は室内に入って、間近に狩野探幽の障壁画を堪能します。保護のため一室づつ出入りの度に障子を開け閉めされていました。
法堂は今までの公開と違って窓がほぼ全開になっており、天井の雲龍図がよく見えました。
唐門は前の柵を開けて、門扉の前まで入れます。柵の外からでは分からない龍の裏(腹)側や孔雀の頭まで、下から覗き込む事ができます。
また「砂利の上までOK」との事で、右側の獅子もほぼ正面から見る事ができました。
鐘楼・浴室を外から見学した後に最後の金毛閣です。
まずは勅使門を背に正面から全景を鑑賞。門の下まで行って、ガイドさんが中央の扉を開けて下さいます。
門が開いて仏殿が見えてくるさまに、思わず身震いする程の感動でした。
そして門をくぐって終了です。せっかくなので門を閉めるお手伝いさせていただきました。

タイムスケジュールは方丈で30分・そのほかで30分でした。通常はガイドさんの説明が都度々々入るので、ここまでゆっくりと鑑賞できないと思われます。
今回は説明はほぼ無しで、ガイドさんとああでもないこうでもないと感想を交わしました。
その中で得た情報です。ご住職の方針で狩野探幽の障壁画は修復後も複製にせず本物を入れるそうです。
10月に予定していた曝涼はコロナの影響で中止だそうです。また高桐院に立ち寄って尋ねた所、こちらも今秋は曝涼・特別拝観はやらないとの事です。

以上、長文失礼しました。
 
 
 
アノマロカリスさん (amadeus)
2020-09-10 17:03:10
今回の予約拝観は、なかなか特別な内容ですね。

修復前ということで大サービスなのか、コロナ禍の京都観光客減少に危機感を持った観光協会からの要請なんでしょうかw

まあいずれにせよ、いつもと違うところまで拝見出来たりは入れたりするのはいいですよね。

ちなみに本編にも書いていますが、鐘楼は大みそかに行けば中に入って鐘が撞けますw

https://blog.goo.ne.jp/hirokikurioka/e/052fa417b3a8d70a8359c75c162fc741
 
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