京都観光のガイドブログです。定番の楽しみ方から特別拝観、さらには年に1度の御開帳まで。
京都観光では最も詳しいです!
Amadeusの「京都のおすすめ」 ブログ版(観光)
大徳寺12 特別拝観3 芳春院
写真は、呑湖閣
毎年、11月の中旬から下旬にかけて特別拝観があります。
前田家の菩提寺です。
まず門から長い参道を歩きます。秋は紅葉がきれいです。
参道右手の表門を入ると、左手に庫裏、その前に沙羅双樹があります。
方丈の玄関で、拝観料500円を納めます。
まず方丈へ。
由緒や芳春院(まつ)の像についての説明があります。
方丈前庭は枯山水の“花岸庭”です。
こちらの方丈は中央の仏間の右手に2間ある表に4間、裏に4間の構造です。
仏間の中央には本尊の釈迦如来像と普賢、文殊菩薩像が、左脇壇には芳春院像、右脇壇には開山の玉室和尚像がお祀りされています。
方丈の後ろが、飽雲池に浮かぶ呑湖閣(どんこかく)です。
方丈とは打月橋で繋がっています。
呑湖閣は京都4名閣(金閣、銀閣、飛雲閣)の1つで、ここのメインです。
意外と小さく、金閣に比べれば1/5程度のスケールですが、上層からは比叡山まで見えるそうです。
庭園に呑湖閣は見応え充分です。
そして飽雲池を挟んだ正面に大書院があり、ここで近衛文麿が学生時代に勉強していたそうです。
ここは方丈側から見るだけです。
前田利家正室まつ400年遠忌記念
2016年5/28~6/5まで、新調した方丈と大書院の襖絵の公開がありました。
方丈の襖絵は竹内浩一画伯の水墨画で、鯉、キツネなど動物の画が中心です。
方丈の右手奥の渡り廊下から大書院に入ります。
襖絵は下保昭画伯のものです。
大方丈の左手には手前から8畳、奥に10畳の部屋があり、襖絵は中国武陵源天子山を描いています。
右手には手前から4畳、6畳、6畳の部屋があり、襖絵は竹が描かれています。
大書院右手の裏には茶室の“落葉亭”や“迷雲亭”がありました。
ダイナースクラブ 芳春院茶会と呑湖閣特別公開
2016年10/15の上記プランで、迷雲亭でのお茶席と呑湖閣初層に入りました。
大書院を経て渡り廊下から迷雲亭へ。
迷雲亭は6畳+1畳の床の間と1畳の点前座から成ります。
床の間と点前座以外の3面のすべてが襖ですので、これを開けると非常に開放的なお茶室でした。
呑湖閣は昭堂です。
打月橋を渡って堂内へ。
入ってすぐの堂内は床は敷瓦、天井は折り上げ格天井で位牌が並んでいます。
その奥は1段高くなっており、そこに玉室和尚の師匠である春屋和尚像がお祀りされていました。
大徳寺13へ
洛北の索引へ
「京都のおすすめ」の総合索引へ
コメント ( 6 ) | Trackback ( )
« 2012 10/13の... | An.さまの日程... » |
呑湖閣も含め、昨年、伺えなかったので
期待が高まります♪
不定期ですが、ここでも一般参加可のお茶会が催され、茶室からの眺めは格別のものとなります。
ところで、このような池泉式庭園、大徳寺の他の塔頭であります?教えてください。
なお、当庭園は正式?には、楼閣山水庭園と呼ばれているようですが、、、
その時、総見院の受付のガイドの方に少しお茶会の概要を聞き、是非行かれたらと薦められたのですが・・・。
大徳寺は多くの塔頭で開催されていますね。なかなか通常では拝観できない三玄院でも前開催されていましたし。
因みに、私は大徳寺で他に水をつかった庭園は知らないですね。(全てまわっていないので何ともいえないところですが)
池泉式の庭園はないですね。
養源院の方丈前庭には池があります。
しかしこれは地下水が湧いたもので、池があるものの枯山水庭園という語義矛盾のような状態です(笑)。
この写真は10/24予定の本編で出ますので、見てください。
お茶を習われている”あいる”さまにメールで教えて頂いたのですが、多くのの塔頭が利休の月命日の28日にほぼ毎月お茶会をされています。
しかし素人だけで行くのはキケンでしょうとのことで、今度”あいる”さまと三玄院に一緒に行こうかというお話になっています。
というか”あいる”さまが完全に”保護者”ですけどね(笑)。