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2016(平成28年) 第50回京の冬の旅の分析


表は、ここ1年間の非公開文化財と京の夏、冬の旅の一覧

さていよいよ年が明けると、京の冬の旅です。

2016年は、
臨済宗を開かれた臨済義玄禅師の1150年遠諱、
日本の臨済宗中興祖である白隠慧鶴禅師の250年遠諱
にあたるためでしょう、禅宗がテーマで東寺以外はすべて臨済宗寺院です。

弱冠、天龍寺がないのは気になります。
しかしその天龍寺、冬は・・・ですが、春はガンバってくれるみたいです。

さて今回の冬の旅の主な開催期間は、1/9(土)~3/18(金)。
各寺院によって、期間が短かったり、期間中に拝観休止日があったりするので注意して下さい。

これらをいつものように公開頻度で分類して参ります。

1つ目は紫色で、通常公開しており寺宝公開のところです。
南禅寺の天授庵です。
こちらは1/9~1/31までと期間が短いです。
通常拝観では非公開の本堂と書院に入れますが、こちらは紅葉時の夜間には入れます。
また寺宝は長谷川等伯筆の障壁画「禅宗祖師図」、「商山四皓図」が見られますが、これらは複製。
細川幽斎像・夫人像(重文)はホンモノが出るようです。
さらに等持院もご紹介しておきます。
こちらは京の冬の旅ではなく、今小路通り特別公開という1/1~3/31のイベントです。
足利義満像や、木彫吉祥天像が公開されます。
今小路通り特別公開では他に櫻谷文庫 木島櫻谷旧宅 も公開されます。
これらはすべて後述の真如寺の近くですので、是非一緒に行ってみてください。

2つ目は紺色で、年に数回特別公開があるところです。
東寺五重塔は、正月、春や秋に独自で長期に特別公開をしておられます。

3つ目は緑色で、年に1~2回は公開されるところです。
大徳寺の芳春院は、毎年秋に独自に特別公開をしておられます。最近はイベント系の特別公開も散見されます。1/22と1/23が拝観休止です。
大徳寺の本坊は、昨年の春にも非公開文化財での公開もありましたし、毎年秋はまず京都春秋主催の特別公開があります。
目玉は10月第2日曜日の曝凉展ですね。拝観休止日があり、土日が多いです。
相国寺 方丈 法堂は、例年春と秋に独自の特別公開があります。拝観休止日ありです。
東福寺 三門は、毎年涅槃会や秋に特別公開があります。1/9~1/31までと期間が短いです。
六道珍皇寺は春と秋に独自で特別公開をされていることが多いですが、たまにない時もあります。


4つ目は黄緑色で、年1回公開しているが少しレアなところです。
東福寺 即宗院は、基本秋に独自に特別公開をしておられますが、数年途切れたこともあります。
真如寺は一昨年から5月第3週の日曜日に半僧坊大権現開帳が開催され、その日は拝観可能となりました。しかしその日は大雄殿にお参りが出来ません。
一方予約して拝観すると、大雄殿内部はお参り出来ますが、書院に入れません。
今回は1回で両方に入れるので、いい機会でしょう。

5つ目は茶色で、本来はレアだがこの1年以内に公開があったところです。
東寺 灌頂院は、2014年、2015年の秋にも公開がありました。
また少なくとも後七日御修法の最終日(1/14)の12:30~13:30頃までは公開されます。
1/14まではこの後七日御修法がある(そもそも灌頂院はこのためにあるお堂)ので、公開は1/17~となります。

6つ目はオレンジ色で、久しぶりに公開されるレアなところです。
建仁寺 開山堂です。
2014年の冬以来の公開ではないでしょうか。
妙心寺 天球院は2013年頃は春と秋に特別公開をしておられましたが、最近はなくなっていました。
襖絵はもうすべて複製に変わってしまっているかもしれませんね。
妙心寺 玉鳳院は、2012年の冬以来です。
拝観休止日があるので、要注意です。

最後が黄色で、超レアなところです。
妙心寺 霊雲院は、座禅や法話の会で入れることはありますが、重文の御幸の間やその前庭は観ることが出来ません。
僕の知る限りでは、2012年6/2の「そうだ 京都、行こう」会員プランぐらいです。
拝観休止日があるので、要注意です。
相国寺 長得院は、12/19のデントン先生永眠記念礼拝に参加すれば入れますが、方丈などには入れません。
相国寺 養源院は、2014年の「鹿児島ゆかりの地ツアー in 京都 」に組み込まれていましたが、それぐらいしか見たことがありません。
これらはいずれも、過去に一般への特別公開の情報がなく貴重です。

以上より、下に行くほど公開がレアなものですので、どこに行くか困った際の優先順位づけに活用して下さい。

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本妙寺 八幡市


写真は、本堂と妙見堂

本妙寺は八幡市の石清水八幡宮の近くにある日蓮宗寺院で、京都府指定文化財の雲版があります。

アクセス
京阪電車の八幡市駅で下車し、改札を出て左手に進みます。
左手奥、鳥居のある道を直進します。
約400mで左に道なりにカーブします。
泰勝寺の前を過ぎるとT字路になるので、左折します。
左折して約60m先の右手に本妙寺があります。

室町時代末に日門上人によって開かれた法華宗寺院です。
織田信長の家臣 竹内伊予守経孝の支援で発展しました。
竹内伊予守経孝は、松花堂昭乗を養育したと云われています。
日門上人は安土問答(信長が行わせた法華宗と浄土宗との宗論)にて負けとされ、斬首となりました。
平成8年の不審火で本堂などが消失し、現在の堂宇は平成12年に再建されました。

表から入ると、まず題目塔があります。
さらに進んだ左手に日門上人の墓碑、その奥に池のある庭園、正面に本堂があります。
本堂の左手に客殿、右手前に妙見堂があります。

2015年12/1の八幡古寺巡礼で本堂にお参りしました。
客殿の玄関から上がると、正面は客殿の広間。
右手に進むと本堂です。
本堂の内陣は題目、釈迦如来、多宝如来などよくある法華宗の形式です。
右手の脇壇には鬼子母神像がお祀りされています。
この胎内には前回焼失した際に残った鬼子母神像が封入されているそうです。
左手の脇壇には日門上人像がお祀りされています。

またこの日は特別に京都府指定文化財の雲版、将軍綱吉から拝領した朱印状や竹内伊予守経孝肖像を見せて頂きました。

毎年日門上人の命日である5/27に竹内伊予守経孝肖像を本堂に掛けておられ、2月の第4日曜日には妙見宮のお祭りをされているそうです。

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