ついてるついてる ハッピーライフ! ~どんな時も笑顔といっしょ~

ハッピー介護トッシーのブログ。Webは「ハッピー介護みいつけた!」 https://happykaigo.jp/

介護のポイントは、『愛』 のある対応をすることだよ~  (*^。^*)

2011年07月14日 | 心配するな! 楽しめ!

 こんばんわ masa です。

  今日、職場で何人かの方が、昨日のトミスケの話しについて尋ねてくださいました。

 ある男性は、 「親が認知症で苦労しましたが、昨日の話しをもう少し前に聴いていたら、親に悲しい思いをさせなかったと思います。」と、言ってくださったり、  「おばあちゃんが、同じことをしていたなと、思い出しながら聴きました。この話を聴いていたら対応が違っていたと思います。 DVDが見たいです。」と、嬉しいことを言っていただきました。

 本当にありがたい言葉で、感謝! 感謝! です。

 トミスケ ありがとう

 

 今日は、昨日に引き続き、研修会の内容をお話します。

 

 『ブログの紹介』 

 『忘れること』

 『愛のある対応をする』 

 『行動には全て意味がある』 

 などを、お伝えします。

 

  職場の中には、以前から 『ついてる!ついてる!ハッピーライフ!』 を見ていてくれる人もありますが・・・ 

 ちょっと恥ずかしいな (~_~メ) と思っています。

 

 昨日は、ブログの紹介もしました。

 

 私たち夫婦は、20093月から、認知症を患った母を通して学んだことを、『いてる ついてる ハッピーライフ!』 という ブログで紹介をしています。  

 

 私たちが、「母とどう向き合ってきたのか」 をご紹介することによって、 認知症の介護で途方に暮れ、悩んでいる方の一助になればいい と、思っています。 

 

 今日までに、 ナント!  6万人の方が訪問してくださっています。

 本当に、ありがたいことです。

 

 母は、昨年の4月に幸せな 『人生の幕』 を引きましたが、

 ブログを始めてから トミスケとの生活 が、もっと楽しくなりました。

 

   『我が家の泣き笑い感動ストーリー』  を話し始めたら、どれだけでもネタがありますが(笑) 今日は、『忘れること』  『行動には、全て意味がある』 について、お話しします。

 

 

 『忘れること』 

   母が忘れることが多くなった頃、私たち家族は、驚き と戸惑い から、この先どうなちゃうの (-_-) !!! と、思うことが多々ありました。()

 

 認知症を患うということは、本人にとっても家族にとっても、つらく悲しいことです。

忘れっぽいことを悔やむ時期を過ぎると、忘れたことを忘れる時期に突入しました。

 

 認知症の症状にどう向き合うのかが、介護のポイントであり

 私たち 家族の心の安定  になり、 私たちの人としての成長  に繋がるものだと思います。

 

 それは、認知症の症状に対して  ある対応をする  ことが、出来るかどうかだと思っています。

 

 かつては忘れっぽくなった母に対して、夫である父は 「さっきから何度も、同じことを言っている! いい加減にしろ!」と腹を立てたり、 私たちは 「おかあさん! だいじょうぶ~?」  息子は 「おいおい! いいか~?」 などと、対応していました。

 

 その都度、母は忘れてしまったことに対して、認めたくない気持ちや叱られる辛さ、 何よりプライドがズタズタにされたという思いから、悔しい気持ちが高まっていきました。 そして、ドンドン表情が硬くなっていきました。

 

 母が認知症になってから、家族で意識的に行った事がいくつかあります。

 

  それは、 『 愛 のある対応をする 』 ことです。

同じ話を初めて聞いたように何度でも聴く。

忘れて思い出せないことは、混乱するので聞かない。

失敗をした後に落ち込ませない。

しい思いをさせない。

トミスケが  幸せ~!』  と思えることをいっぱいする。

生きていて良かったと思えることをする。

自分たちが、感情のコントロールができなくなったら、

  その場を離れて気分転換をする。

『安心』 できる環境をつくる。

 

  いつでも、

  心配するな! 楽しめ!  です。

  

 

 我が家の泣き笑い感動ストーリーの中で、 『忘れること』 の代表選手は、次のストーリーかな(笑) 

   『ヨーグルトの不思議な話』    

   『エー! 卵が100個並んでいる!』  

   『マッサージ器が2台届いた(笑)』  

 

 

 次は、 

 『行動には、全て意味がある。』  です。

 

 トミスケは、部屋の物を、色々な所に移動してしまう。

 似た者同士を並べる。

 タオルで拭くしぐさをする。

 一定の動作を繰り返す。

 

 など不可解な行動が、目立ち始めた頃のことでした。

 

 夫(toshi)が、トイレブラシの所に、行儀よくネギが挿してある光景に、  

 あっ! そうか! トミスケがやっていることは、単なる散らかしじゃなくて、

 『母のお仕事!』  だったんだぁと思ったそうです。

 

 発想を変えてから、母のお仕事を楽しめるようになってきました。

 そして、この発想が、今まで問題行動と思えたことも、 『受け入られる』 ようになりました。

 

 このような、めでたい発想の転換 が、介護を ドンドン楽にしていきました。

 

 まさしく

 心配するな! 楽しめ!  です。

 

 そして、

 『家族の支えになったこと』

 

経験から得られた効果的な関わり

発想の転換

価値観の転換

  心配するな! 楽しめ! 

  全てに意味がある!

  ものの見方を変える!

  この考え方によって、いつもプラス発想で、前向きに、楽しんで介護ができました。

第三者に認められている  

  認知症で苦しんでいる家族は、社会資源を使うことにでさえ戸惑い、罪悪感をもっています。

  人にお世話にならずに、自分たちで介護できないかと思っています。 

  だから、些細なことでもいいから、家族に声をかけてあげてほしいです。

 

  私たちは、誰かにかけていただいた 

 「よくお世話されていますね。 お母さまは幸せですね。」 の言葉に、励まされ、頑張ってこれたと思います。

 

 ブログは、今後も続けてさせていただきます

 また、昨年の11月11日にDVDをつくりました。

 『母のお仕事!』 編として、介護施設や教育現場などでも見ていただいています。

 

 母 トミスケについて、お伝えできる場をいただいたことに、心から感謝いたします。

 

  以上、研修内容でした。

 

 久し振りに、トミスケのことを語り、嬉しいような・・・ 寂しいような・・・ 気持ちになりました。

 今後も、トミスケのことを、ブログを通じて発信させていただきます。

 

   お読みいただきまして、ありがとうございました。 (masa

コメント (2)

研修会 ~ 家族の立場から ~

2011年07月14日 | 心配するな! 楽しめ!

 お久しぶりです。

 masaです。 

 あまりのご無沙汰に エヘヘって感じです。

 

 トミスケが、長期のショートステイに出かけてから、1年3か月になります。

 早いものですね。

 トミスケのベッドを見ると、母と過ごした日々や

ひょうきんな笑顔 を思い出します。

 

 昨日、職場の研修会で、トミスケのことをお話しました。

 接遇研修の一環として、『老いを知ろう!』というテーマで、

 老人疑似体験と研修会の2部構成で行いました。

 

 老人疑似体験は、人の振りを見て、

 キャッ!キャッ!言いながら行いました(笑)

 さすが、リハビリチームの機敏なことには脱帽です。

 レーシングカーのタイヤ交換のようでした。(笑)

 

 100人近い出席者でしたが、皆さんのスピーディーな対応で全員が、

 時間内に老人疑似体験ができました。 

 

 masaは、グッズをつけなくても、十分身体がギコギコいっています。(笑)

 老人疑似体験で転んで、骨折したら笑い者です。  

 去年の今頃、虫に驚いて転んで、足を骨折していました。

  だから、細心の注意を払って参加しましたよ

 

 第2部は 『老いを知ろう!』 の話しです。

 高齢者の特徴

 認知症について

 最後に、masaが 『家族の立場から』 を、担当させていただきました。

 

 トミスケのことは、いっぱいありすぎて・・・

 何から話していいか迷うところです。

 話すのは苦手で(笑) 

 機関銃のように、早口にならないようにと注意しましたが・・・   

 結果は、ワッ!ハハハ 

 

 研修会で話したことは、

 『心配するな! 楽しめ!』

 『全てには、意味がある!』

 『ものの見方を変える!』

 『愛のある対応をする』 

 そのことが、本人にとっても家族にとっても、心が安定する ことである。

 この4点について、『忘れること』 『行動には、全て意味がある』 を

 中心にお話しました。 

 

 自分をさらけ出すのは恥ずかしいのですが・・・

 あんな写真も あんなことも・・・(笑)   

 キャー!  と思いましたが、認知症を語るにはいたし方ないと思いまして、

 『ブログ』 と 『DVD』 のご紹介もしました。 

 

 以下 研修会の内容を掲載します。

 

 トミスケの紹介 

 義理の母 トミスケ は、とても ひょうきん な 

 大正生まれの女性 です。 

 『トミスケ』 という呼び名も、元気な頃から 

 「サンキュー ベリマッチ・トミスケ!」

 などと言っては、周囲を笑わせていました。 

 母は、今から20年ほど前、ある出来事をきっかけに、

 人に会うことが億劫になりました。 

 そして、徐々に 『認知症』 になっていきました。

 

 この頃が、母にとっても家族にとっても一番つらかったと思います。

 母は、家族で夕ご飯を食べていると、急に「死にたい!」と言いながら、

 寒い冬空に毛布を持って、飛び出してしまうこともありました。

 また、急に「えらい!こんなに辛いのに病院にも連れて行ってくれない

 なんて! ひどい!」 と、急に泣きだしたり・・・・。 

 みるみる人が変わっていきました。

 

 そんな時、近くの開業医の先生にどれだけお世話になったことでしょう。

 先生の前に行くと「あー 楽になった。先生の顔を見ただけで治ったわ」  

 と笑う母に、 戸惑い 「これからどうしよう!」 と思いました。

 

 今振りかえると、初めから私たち家族が、母に対して穏やかな気持ちで、

 接することができたわけではないと思います

 時には、極端な物忘れや意思疎通がうまくいかない状況に、

 これからどうしたらいいのかと 焦ったりしました。

 また、母との人間関係だけでなく、家族の中でギクシャクすることも

 増えていました。

 しかし、マイナスに考えても何も変わらない! 

 

 正直なところ、毎日いろいろな問題行動を経験をすると、 

 『何でも、慣れまっせ!』 と、思えるようになりました。

 

 今考えると、 

 周辺症状である

 異食・徘徊・不潔行為・作話・妄想・抑うつ・収集癖などなど・・・

 

 いろいろ工夫して・・・

 「よく対応してきたなあ」 

 自分たちを、褒めてあげたいです。

 

 

 「心配するな! 楽しめ!」は、今日のポスターのタイトルです。 

 

 結婚してから、今までいろいろな事を、夫婦で乗りこえて来ました

 その都度、このポスターに癒されてきました

 

 その一つに、母のことがあります。

 

 このポスターの男性 いいお顔しているでしょう?

 

 心配するな! 楽しめ!

 これが私の介護の原点です。

 

 母とどう向き合ったのかは、 『私たちの です。

 この一つ一つのストーリーは、母の幸せに繋がるものですが、

 私たちの 『人としての成長』 になったと思っています。

 

 そして、ご近所をはじめ介護にかかわってくださる施設の方々、

 親戚の方々の温かい言葉など、

 数え切れないほどの人たちに助けてもらいながら、

 母を、最期まで、家で看ることができたことに感謝しています。

 本当に、皆さんのおかげさまで、介護させてもらいました。

 認知症だった母に深く感謝しています

 

 机上の空論ではなく・・・。

 心配するな! 楽しめ!  です。

   

 今日は、ここまで・・・

 

 次回は、

 『ブログの紹介』 

 『忘れること』

 『愛のある対応をする』 

 『行動には全て意味がある』 

 などを、お伝えします。

 

  お読みいただきまして、ありがとうございました。 (masa

コメント