雪だるま倶楽部

日々を離れ
日常から脱却した世界
そんな風景を切り取っています

田代池

2007年07月02日 | 長野散策
大正池を後にして田代池へ向かいます
田代池までは、林道を歩くことになります
バスターミナルへ続く道からも外れ、辺りは静寂に包まれます

時折、啄木鳥の鳴く音が聞こえてきます
追い越しては追い越される夫婦連れは大型の望遠鏡を持参して歩いていました
上高地の楽しみ方は人それぞれ
もちろん雪だるまはカメラです

原生林に囲まれた散策道で森林浴と撮影
何も言うことはありません


この時期、シダ植物が新芽を出しています

    

一点から四方へ枝を伸ばす独特の植物
ちょっと不気味に感じるのは何故でしょうか
横から見るとこんな感じです

    

秋には枯れ果てるのですが、春になると同じ場所からまた葉を広げます
太古から続く自然の営み

森林の中を歩いていると突然空間が広がりました
穂高連峰が眼前に!

        

ここまで歩いてくると、田代池までは後ちょっとの距離です
そう言えば昨年の豪雨の翌日に訪れた時にはここは川になっていて、靴を脱いで歩いた記憶があります
刺すような冷水の中を裸足で歩きました




田代池は六百山や霞沢岳からの伏流水によって出来た池です

散策道を進むと、まずは湿原に突き当たります
湿原はかつては田代池の一部で、流れ込む土砂で池から湿原に変わってしまった場所です
水が少なかったのか、訪れた時は湿原というより泥地のようになっていました

    

ここから見る穂高連峰が一番美しいと思います
原生林に縁取られたその先に荒々しい岩肌を見せる穂高連峰
雲が切れ日差しを浴びた連峰が望めました

    



湿原前から右手に進むと田代池はあります
初めて訪れた時は田代池がどこにあるのか判らなかったです
というのも、田代池はぱっと見ると池というより川だから
初めての時も田代池は見ていたのですが理解出来ず、帰ってきてから「あそこが田代池か」と唸ったものです

深いところでも50cm程度の池
水はこれ以上ないと言えるほどの清流

    

田代池では沢山のカメラマンが撮影していました
みなさん三脚を展開し、ずらりと並んでいました
脇から入って記念撮影する人に「ちょっと前に入ってこないで」なんて、言っていました
それはどうかなと思うのですが
雪だるまは三脚の脇から手持ちで撮影

    

カメラマンの為の上高地ではないのですから、ちょっとは遠慮しての撮影

    

写真をみられた方どう思います?
やっぱり川ですよね
この田代池も長年土砂が流れ込んでいて、このままでは無くなってしまう可能性もあるそうです
自然の摂理とはいえ、環境保全は難しいですね
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大正池から田代池に向かって

2007年07月01日 | 長野散策
大正池から田代池まではおよそ2キロ
約40分の行程です

    

最初は大正池沿いに歩くことになります
大正池の色々な顔を楽しむことができますよ
白樺の林を縫うように道が続いており、新緑の季節はそれは見事
他の観光客と追い越したり、追い越されたりしながら進みました

        

風もなく湖面は穏やか
逆さ映りを撮るにはもってこいの状況になりました
木々の間から木漏れ日が入り込みだし、新緑の葉っぱが光っていました

上高地には定番の撮影スポットがいくつもありますが、ここもその一つ

        

観光雑誌などでも紹介されている場所です
川の流れで土を削られ、傾いてしまった白樺が作り出す景色
多くのカメラマンを魅了して止まない景観です

    


大正池の湖畔道を歩くと、左手に大正池・右手は原生林というシチュエーションが続きます
右手の原生林の向こうには、バスターミナルへ向かう道路が走っていて時折バスの走る音が聞こえてきます
道路と散策道が並列して進むのはこの辺りだけ
訪れた時はまだ、観光ピークの時ではないのでバスの音も時折
これが、夏休みのシーズンや紅葉シーズンともなると朝から渋滞になってしまいます
道路の幅を広げれば渋滞は解消されるのですが、これ以上の環境破壊はダメとの理由で昔のままの道路幅
こだわりが上高地の環境を維持しているのでしょう

        

大正池の端までやってきました
ここは白色の川石がゴロゴロしていて歩きにくい場所
雨が降った時は一帯が川になってしまい、歩くことが出来なくなるのです
何度も上高地には行っていますが、過去に二度ほど通れなかった記憶があります

ここから見る穂高連峰は綺麗ですよ

    

続く...
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