昨日の続き。
まだ「痛くてダメ」だったおじいさんが今日も来院されました。
「昨日よりは、いくらかはいいようだけどな」と。
早めにお見えだったので、15分程待合いで椅子に座ってお待ちいただきました。
さて、いよいよ診療開始の時、立ち上がるのには、まだようよう・・。
横になってしまうとかえって大変だったので、今日はベッドにもたれるようにして椅子に腰掛けた姿勢で治療。
約40分の治療が一段落し、さて、具合を見てもらうために
「ゆっくり、立ち上がってみてください。」
そうしたら、何事もなかったかのようにサッと素早く、昨日とは別人のように立ち上がるではありませんか。
「どうですか」
「おぉ、ちょっと重苦しい感じもあるけど、立てるねぇ。さっきまでは出来なかったけどなぁ」
鍼治療のあと、少しけだるいような、重い苦しいような感覚が出るのは(必ず出るとは限りませんが)、外から侵入した異物(ハリ)を排除しようと体が躍起になった証拠(活性化して治癒力アップ)のようなものですよ。いわばせっせとその部分だけ運動したような感じでちょっとだるかったり重かったりすることもあるのです。
昨日とはうってかわり、今日は、もう一回月曜日に来るからと予約をされ、ご機嫌で帰っていかれました。
ほら、あわてる必要はないのですよ。よかったよかった。
日は必ず昇る。
私はぎっくり腰の一歩手前、といった感じの時に初めて鍼治療を受けました。私がかかっている先生は鍼を打ち込まない形で治療をなさるので、(それまでは鍼をぶす~っと挿してそれをぐりぐり回したりするのが鍼治療だと思い込んでましたので)最初は失礼ながらも「こんなので効くの?」などと思ってしまいましたが、3日通って腰のみならず体全体が楽になったことで大信頼を寄せるようになりました。
かっぱさんはいい先生と巡り会えていると思います。色々な治療法があるので、単純に「いい・わるい」は言えませんが、筋・筋膜系の障害(痛み)には、経験上(自分の体)安全ピンで触れるだけでもけっこういけるのです。つまり「深く、ぐりぐり」はあまり必要ないのですよ。これは自律神経との関わりの問題です。・・・あ~、難しくなるので、この辺で。