ハリ天狗の日々奮戦

天狗のごとく山を駆け、野を走る(かな^^;)。 東京は西の端・青梅発、全国行き。日々鍼を打つランニング鍼灸師の奮戦記。

芸術は爆発だ

2021年07月02日 | 日々奮戦

【オレが昔から写真撮る時にやってた顔とおんなじじゃん!とは息子の弾談。ホントだ】

先週大阪の弟のところへ行った折に、みんなで散歩がてら万博公園へと。
もう知る人も少なくなっているかもだけど、1970年大阪万博が開かれた場所だ。当時ハリ天は中学3年生、弟は5年生。もの凄い混雑に加えて夏の暑さでひたすらぐったりしていた記憶ばかりの最後の家族4人揃っての旅行だった。

 
【懐かしい写真を引っ張り出してみた。まだ弟は相撲取りになるって言ってた頃か】

弟はそこでシンボルタワーであった岡本太郎作の「太陽の塔」をいたく気に入り、大人になったら太陽の塔が見えるとこに住むんだと言うようになった。
後にその通り大阪の吹田に居を構えるのだからこれはすごいことだ。
その太陽の塔なんて、後で目にする写真でしか覚えていない。弟ほど興味も抱かなかった。




が、50年たった今、間近に本物を見るとその異形ぶりと迫力に流石に心が動く。バシャバシャと写真を撮りまくる。うーん、芸術は爆発だと言った岡本太郎のその言葉しか記憶にないが50年の時を経てその爆発感に感動している自分がいた。
【昔は何とも思わなかったけど、何だかいいな】


【50年の歴史】


【裏側には「黒い太陽」があったのも知らなかった^^;】

さて、2018年に太陽の塔の内部の復元が完了し一般に公開されることになった(なんてこれっぽっちも知らなかった)。予約制になっていてその予約を取るのも大変とかでお膝元の弟一家も誰も入ったことがなかったと。



が、この日、普通に当日券で並ぶこともなくスイスイと入れてしまった。50年前、太陽の塔の中に入れるとかそんなことも全く興味がなかったし、内部に展示物があったことすら知らなかったくらいだから、今回もみんなが入るなら入るよ、、、程度。



【ラフスケッチが素敵】

が、50年前を復元した内部の展示には圧倒された。言葉であれこれ説明できない感触。塔のてっぺんに向かって生物の進化を表現したディスプレイ(生命の樹)もだが、外からしか知らなかった右腕はエスカレーターになっていて未来への道だと。これを50年前に目にした人々はひっくり返ったのではないか。※写真撮影が許可されているのは1Fのみ。


【当時のディスプレイ】

【復元された「生命の樹」】

50年前、人類の進歩と調和を謳った万博で、岡本太郎のこの弾け方というのはやはり天才的な出っ張り具合だ。






とんでもない。
芸術は爆発だ。その通りだ。それが50年の時を経て初めて全身で感じ取った真実だった。
50年も前にこれか! 参った。

コメント
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