JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

小池さんじゃないけれど

2010年08月03日 | g-i

暑い上に湿気も酷い、まさに二重苦でありますが、他の地域に比べれば気温はかなり低いんですからそれも我慢しなくちゃいけません。

そんな中、流れてくるニュースも、あまり気分のよろしくないものばかりで、今日は「児童虐待」について私なりの考えをド~~ンと語ろうかとも思ったのですけど、それはまぁひとまず置いといて、じつにどうでもいいといえばどうでもいい話をひとつ(いつもそうですけど、笑)

みなさんは日清食品『チキンラーメン』のキャラクターデザインが新しくなったのはご存じでしょうか?
私は、先日Mさんのお店のアルバイトSEちゃんが
「バブさん、ぜったい前の方が可愛いと思いません?」
と言ってきたことで始めて知りました。

「あらま、ホントだ、微妙に違うねぇ・・・・たしかにちょっととぼけた前の雰囲気の方がイイかも・・・・」
てな話から
「SEちゃん、『チキンラーメン』のひよこじゃないキャラクターって知ってる?」

もちろん、SEちゃんが『ちびっこ』を知っているわけもなく話はそこで終わってしまったのですけど、考えてみれば、漫画の小池さんじゃありませんが、私なんざぁインスタントラーメンに育ててもらったと言っても過言ではない・・・・
いや、それは言い過ぎかな、ともかく、学生時代にインスタントラーメンが無かったら大変なことになっていたと思うわけで、とくに高校の下宿時代には、部屋にコンロもないくせに、夜中おばさんの目を盗んでインスタントラーメンを作るためだけに、小さな鍋兼丼(鍋ごと食べてましたから)を持っていましたもんねぇ、開発者、百福氏にはいくら感謝しても感謝しきれません。

『チキンラーメン』はもとより、マルちゃん『ハイラーメン』、エースコックの『ワンタンメン』、学生時代は明星の『チャルメラ』やサンヨー食品『サッポロ一番 味噌ラーメン』あたりだったでしょうか、死ぬほど喰いましたねぇ

大学の学祭準備で徹夜続きだったとき、化学研究会の連中が鍋をやるってんでよばれましてね、行ってみりゃなんちゃない『チャルメラ』ベースの闇鍋みたいなもんで、クズ野菜やら御飯やらわけの分からん物まで入っていて、焼酎片手にかっ込みましたけど・・・・・美味かったなぁ(笑)

そうそう、袋入りじゃありませんけど、我が母は、今思うと裏ミーハーみたいなところがあって、浅間山荘事件のすぐ後に我が家の茶箪笥の中にカップヌードルが鎮座していたことを思い出します。
その晩夜食に食べたのが、我が初カップヌードルでありましたっけ

それからそれから・・・・・
アハハ、インスタントラーメンだけでまる一日話が出来そうです。

ということで、今日はインスタントラーメン話の入りの部分ということで、いずれまたじっくりと話題にしましょうかね。
えっ?そんな話どうでもいいって?
まぁまぁ、最初に言ったように、私の話はいつもどうでもいい話じゃないですか。

さて、今日の一枚は、レッド・ガーランドです。
普通に「GROOVY」付近のガーランドを聴いていれば、ほぼ安心していられるわけでして、しかも、ポールチェン、アート・テイラーとのトリオであればなおさらなんであります。まず失敗がない。(笑)

ガーランドの魅力は、なんといってもその一音一音のハッキリさというか、キッパリさというか、そのへんなんでありまして、ポールチェン、テイラーと組むとまさにその魅力が前面に出てきて、私なんぞは文句の言いようが無い、独りで運転をしているときでも気持ちよく聴けるんですねぇ

ここでは2曲だけケニー・バレルが付き合っておりますが、若干控えめであるにもかかわらずガーランドを喰う勢いがあるのは、バレルの実力でありましょうか。
たんにガーランドを楽しむなら、やはりトリオ演奏に着目すべきアルバムだと思います。
とは言っても、バレルの加わった2曲が悪いという話ではありませんので誤解無きよう。

いずれにしても、この時期のガーランドは、やはり私にとっての鉄板物です。

RED GARLAND REVISITED!
1957年5月24日録音
RED GARLAND(p) PAUL CHAMBERS(b) ART TAYLOR(ds)
KENNY BURRELL(g)[3,7]

1.BILLY BOY
2.EVRYBODY'S SOMEBODY'S FOOL
3.FOUR
4.YOU KEEP COMING BACK LIKE A SONG
5.HEY NOW
6.THE MASQUERADE IS OVER (I'M AFRAID)
7.WALKIN'
8.IT COULD HAPPEN TO YOU


最大の愚行からの教訓

2010年08月02日 | g-i

♪ 昔 昔の その昔
  椎の木林の すぐそばに
  小さなお山が あったとさ あったとさ
  丸々坊主の はげやまは
  いつでもみんなの 笑いもの
  これこれ杉の子 起きなさい
  お日さまニコニコ 声かけた 声かけた
         (中略)
  さあさ 負けるな 杉の木に
  勇士の遺児なら なお強い
  身体を鍛え 頑張って 頑張って
  今に 立派な 兵隊さん
  忠孝孝行 ひとすじに
  お日様出る国 神の国
  この日本を 守りましょう 守りましょう ♪

どうしても見たいと思っていた『ハイビジョン特集「日本のいちばん長い夏」』を昨夜録画し、先ほど晩酌をしながらゆっくりと見ました。
戦後18年、昭和38年に文藝春秋の誌上で、終戦当時、政治や軍部の中心にいた人や庶民も含め行われた座談会の再現ドラマです。

昭和20年7月26日(日本時間27日)に発表されたポツダム宣言、受諾するか否かを巡ってのそれぞれの立場や考え方、広島、長崎の原爆、ソ連参戦・・・・・
それらを語るそれぞれの立場にいた人たちの言葉は、短くともまさに史実であり、敗戦間際の日本がいかに迷走をしていたのかがよく分かりました。そして、それもまた「国が負ける」という過去に経験のない現実をどう受け止めたらよいのかとの迷いであり、あってしかるべき不安だったのだと。

いずれにしても、波紋が一度大きな波になってしまうと、「国の考え、方向」というものは、それが間違えであったと気付こうとも、抑えるにはとてつもない力が必要なんだと、戦争の恐ろしさもさることながら、人心の恐ろしさも感じる思いでした。

考えてみれば、戦争とは、一部軍部の先導によるマインドコントロールの産物のように思うのは間違いで、結果、一部の、例えば戦犯と呼ばれる人たちに「他人のせい」を押しつける民衆心理にこそ、その根源があるのかもしれません。

何が戦争を招き、何が悲劇を生むのか、それは独りの思想、信念ではなく、じつに他人本意の無責任な民衆が起こすものなのではないか・・・・・・私のような・・・・・
そう考えると
「現代じゃそんなことはあり得ない」
そんなことは無いんですよねぇ、大衆が支持すればそれが正義になり、正義なら何事も許される、
下水道に閉じ込められた一匹の子犬が、3日もかけた大騒動の上に助けられると、感動して「良かった良かった」と喜ぶ人が、とある地で人命が落とされようとも、それが正義であれば納得する・・・・・・

「最大の愚行から、最大の教訓を学び取ること」
回天特攻隊員だった上山春平氏のこの言葉が身に染みますねぇ、どうにも平和ボケして愚行を愚行とも感じなくなっている気運があるように思います。
まさにこのドラマの結論ではありませんが、その愚行からの教訓を次世代につなげる役目を我々戦争を知らない世代が背負っているのかもしれません。

ともかく、期待どおり面白かったというと語弊がありますけど、とても興味深い番組でした。

あれ?なんだか今日はバブらしからぬお話しでありましたでしょうか?
まっ、感化されやすいもんでね・・・・・
「いき過ぎた感化はイカンですぞ!」
「はいはい」

とまぁ、それはさておき、今日は日曜日ですので『料理当番、本日の一品』です。
暑いんでねぇ、あんまし作りたくないんですけど・・・・

汗を垂らしながら、煮物を作りました。でももうこれが精一杯、あとは手間をかけずに

冷や奴です。
母の田舎から届いた『ふきのとうの佃煮』を添えてみました。

さて、今日の一枚は、ロイ・ヘインズです。
「WE THREE」「JUST US」「CRACKLIN'」そして今日のアルバムと、彼はNEW JAZZに幾つかのリーダー盤を残しています。
リーダーねぇ・・・やはり名バイプレーヤーのイメージが私にはつきまといます。

それでも、ロイ・ヘインズの存在はじつに貴重で、どんなプレーも引き立てるし、なかなか新しいものにも挑戦するし、だからこそ長い間スタイルを越えた活躍をしたんでしょうけどね。

ここでは、「CRACKLIN'」のリズム隊はそのままに、ブッカー・アービンをフランク・ストロージャにすげ替えたかたちの布陣です。そういえばアービンとストロージャは「EXULTATION 」でも共演していましたよね。

ストロージャというと、私のイメージは「いやらしいサックス」でしょうか(前にも言ったかな?)
そのギリギリのいやらしさが癖になるタイプのプレーヤーが、ここではちょっくらイイ子チャンになっているようにも思えます。
それはリーダー、ヘインズの力なのか? 私には分かりません。(笑)

CYMBALISM / ROY HAYNES
1963年9月10日録音
ROY HAYNES(ds) FRANK STROZIER(as,fl) RONNIE MATHEWS(p) LARRY RIDLEY(b)

1.MODETTE
2.I'M GETTING SENTIMENTAL OVER YOU
3.GO 'N' GIT IT!
4.LA PALOMEINDING
5.MEDLEY (Hag ~Cymbalism~Oleo)