JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

それでいいんだよ私

2010年02月06日 | m-o

曇り空にときおり雪が舞ってます、いや降ってますよこりゃ、あっという間に真っ白ジャン。寒いですねぇ、今年一番の冷え込みになかなか部屋の中が暖まりません。アルコールで体内からという手もありますが、午後からMさんのお店に行かなくちゃいけませんのでそうもいかんでしょうね。

そんな寒さ絶頂の昨夜は、ジャズを離れ、ジャニス・ジョプリンなんぞ聴きながら、これまた私には珍しい熱燗を梅タタキをあてにチビチビといただいておりました。
いいですねぇ、熱燗とジャニス、じつにミスマッチで
「これはこれでアリだな」
と、一人納得しつつ

 ♪Oh lord won't you buy me a Mercedes Benz.
   My friends all drive porsches, I must make amends.
                ・・・・・・・・ ♪

英語の苦手な私も他人に聴かせなければ、歌うことだって許されるんであります。
「あ~~~この歌が好きだったあの女(こ)は、今どうしているんだろ」
クピクピ・・・・
って、オヤジだ~~~~(笑)

こうなると一人酒でも止まらなくなるのが私の一番の悪い癖でありまして(いまさら言わなくてもわかってるって)、ホコリがちょっとかかりつつあったギターを引っ張り出し、
「おー、久しぶりのバブ・オン・ステージじゃぁい」
熱燗はいつしか冷や酒へと変わり、さきいかをクチャクチャやりながら、めっきり動かなくなった指をフル回転しての熱唱です。

「一時間にも及ぶ単独ライブにお付き合いいただき、まことにありがとうございます。最後はこの歌で」
 ♪ 季節のない街に生まれ 風のない丘に育ち
   愛のない家を出て 夢のない人に逢う
             ・・・・・・・・ ♪

「いやぁ、まいったなぁ、アンコールは用意してなかったんだけど・・・」
 ♪ 私の好きなみつるさんは
   おじいちゃんから お店をもらい
   ふたりいっしょに 暮らすんだと
             ・・・・・・・・ ♪

こうして、他人様にはけして見せることの出来ないバブ・オン・ステージは、幕を閉じたのでありました。(笑)

外に飲みに行ったわけでもないのに、今朝はしっかりアルコール臭に包まれている私。
それでいいのか私、それでいいんだよ私。(笑)

さて、今日の一枚は、私の大好きなフィニアス・ニューボーン・ジュニアです。
この人のピアノは、昨夜食べたさきいかより、カッチカチのするめより、噛めば噛むほど味があると私は思っています。

テクニックもあって切れ味が鋭いはずなのに暖かくて、繊細なのに力強くて・・・・・
半面が同居したような味が彼の最大の魅力だと私は思ってます。そしてなにより説得力がある。

もっともっと、自信を持って名演を残して欲しかったピアニストですが、彼の壊れやすくもろい心がそれをかなえてくれることはありませんでした。
そのあたりもまた魅力なのかなぁ・・・

ともかく、彼のトリオ演奏は、飽きることなく、聴くたびに味わいが出るように感じます。大好きです。(笑)

THE GREAT JAZZ / PHINEAS NEWBORN Jr.
1961年11月, 1962年9月録音
PHINEAS NEWBORN Jr.(p) SAM JONES(b) LEROY VINNEGAR(b) LOUIS HAYES(ds)

1.CELIA
2.THIS HERE
3.DOMINGO
4.PRELUDE TO A KISS
5.WELL TOU NEEDN'T
6.THEME FOR BASIE
7.NEW BLUES
8.WAY OUT WEST Way
9.FOUR