JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

遅かりし由良の助

2010年02月05日 | a-c

先日の雪でやっと乾燥注意報が消えたかと思ったら今度は低温注意報「あれ?今日は乾燥注意報も復活してんじゃん」、いやいやまったく春とは名ばかりであります。

昨日の朝青龍引退のニュースに世の中騒然としておりますが、母に言わせれば遅すぎたくらいなんだそうで、
「やれ引退勧告だ、追放だと騒いでたくせに、引退表明したとたん、残念だの惜しいだのって、まったくいいかげんなもんだ。」
なんだそうです。
まっどうでもいいっちゃどうでもいいんですけどね。
私も以前は相撲もよく見ていたんですが最近はとんとご無沙汰で、力士の名前と顔が一致しないような始末ですからねぇ、なんやかやと言えたもんじゃありません。

私が相撲にあまり興味を持たなくなったのはいつからだったでしょう?
若・貴が引退してから?
賭博じゃないけど、むかし賞品が当たる星取トトカルチョみたいなのがあったじゃないですか、あれが無くなってから?
日本人力士が不甲斐なくなったから?
いや、そうでもなくもっと前からだったように思います。

う~~~んそうだなぁ、最大の原因は『オヤジの権威喪失』じゃないでしょうか。
つまりね、相撲だけでなく野球もそうですけど、昔は父親がテレビのチャンネル権をほぼ独占していましたから、父がいる時には「相撲出せ」と言われればたとえ他の番組を見ていようとも否応なしに相撲を見せられ、野球が始まれば「やっぱり野球見るよね」なんてこちらからチャンネルを変えたりして・・・・・
つまりは半強制的に相撲や巨人戦を見せられ、知らず知らずのうちにそのファンになってしまっていたという事だったと思うんです。

ところがア~タどうでしょう。
我が息子が幼いときなどは、我が家のチャンネル権は、一に子供、二に嫁さん、三にオヤジが来ればまだ良しとしても、やっと見られたと思ったら「うるさいからテレビ消して」みたいな。(笑)
そういう家庭は増えてるんじゃないでしょうかねぇ・・・・・・いや、それぞれが自分のテレビを持っていて、それぞれに見る時代かぁ・・・・・
いずれにしても、父親の影響で相撲好きになったとか、野球好きになったってな環境が、以前より少なくなっているのは間違いないんじゃないでしょうか。
あの頃の子どもは、そんな環境にあったから、一対一の勝負なら砂場の相撲、団体戦なら野球みたいな感じがすごくありましたもん。

そんでもって、好きな相撲も野球も見させてもらえないオヤジは、最初は夜中のダイジェストを見ながら細々とファンを続けながらも、いつのまにか私のように遠ざかっていってしまった・・・・うん、最大の原因は『オヤジの権威喪失』これに間違いない。(笑)

「そうだ!貴乃花親方じゃないけど、今こそ成すべきはオヤジの復権だぁ!!家庭改革だぁ!!」
と宣言したところで、もはや「遅かりし由良の助」でありましょうね。(トホホ)

今、朝青龍はどんな想いでいるでしょう?
やっぱり「後悔先に立たず」の心境でしょうか、それとも、「なぜにオレが」の心境でしょうか?
いずれにしても、これから先いつか後悔の念が生まれ、それが今後の人生に活かされ、相撲の教えが無駄にならないことを祈るばかりです。彼の場合、まだまだ「遅かりし由良の助」にはならないのですから。


え~~本文にはまったく関係のない宣伝です。
バレンタインディの準備は進んでますか?
バレンタインチョコは、ぜひともMさんのお店で
お買い求め下さい。(笑)

さて、今日の一枚は、コルトレーンです。

じつは、初対面であったのですがEさんという方と、紹介者のOさんが「こいつ(私です)はねぇ、ジャズだけはちょっと詳しいよぉ」てな余計な事を言ったこともあって、
「Eさんもお好きなんですか?」
「いやぁ、好きというか、昔はそこそこジャズ喫茶なんかも行ってたもんですからね、古いモダンジャズを少々・・・・あれ?古いモダンっておかしいか、はははは」
てなことになりまして、なんやかやとはなしておりますと
「僕はねぇ、コルトレーンはイマイチイカンのですわ。せいぜい聴くのは「BALLADS」くらいですかねぇ」
(「でたぁ」)
これは、コルトレーンをあまり好みとされない方が、コルトレーン好きにちょっと気を遣っておっしゃる最もポピュラーなご意見であります。(あとは「BLUE TRAIN」「SOULTRANE」ね。笑)

(「コルトレーンのアルバムで何が好きかとの問いかけに、「BALLADS」を上げる方が私の回りにも非常に多いのですが、彼のバラードは「BALLADS」を聴くまでもなく一級品なのでありますよ。私はね、マウスピースの不具合が「BALLADS」を生んだなんて、クッダラナイ説は元より信じてませんから」)
もちろん、そんなことはEさんには言いませんでしたよ、言いませんでしたが
「「BALLADS」好きなら、ぜひとも「STARDUST」も「LUSE LIFE」あたりも聴いて下さいよ」
ってね。(笑)

それで、先日「LIKE SOMEONE IN LOVE」がログの中に出てきたこともあって、以前の重複と知りながらこのアルバムを選びました。

私にとってその「LIKE SOMEONE IN LOVE」が、コルトレーンのバラードで最も好きな曲かもしれません。
これを聴きながらロックグラスの氷を見つめていれば、
「金もいらん、女もいらん、この曲と酒があれば、あたしゃ幸せよぉ」
なんて、そんな嘘をマジでつけそうな・・・・(笑)

ともかく、コルトレーンのバラードは「BALLADS」だけじゃない、どれも一級品であるということを私は強く言いたいのだぁ!!

って、まぁなんだか今日は「!」の多い日になっちゃいましたね。

LUSH LIFE / JOHN COLTRANE
1957年5月31日, 8月16日, 1958年1月10日録音
JOHN COLTRANE(ts) DONALD BYRD(tp) RED GARLAND(p) EARL MAY, PAUL CHAMBERS(b) ART TAYLOR, LOUIS HAYS, AL HEATH(ds)

1.LIKE SOMEONE IN LOVE
2.I LOVE YOU
3.TRANE'S SLOW BLUES
4.LUSH LIFE
5.I HEAR A RHAPSODY